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Jun 6, 2012
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 1960年代半ばに、英国のコメディ番組から名前を取っていたLeague Of Gentlemenと言うバンドが複数存在していた。

 ロバート・フリップとゴードン・ハスケルが組んでいたバンド、ザ・リーグ・オブ・ジェントルメン。彼らは1964年春にBob Fripp、Gordon Hionidies(Haskell)、Tino Licinio、Stanley Levy、Reg Matthewsで結成され、若干のメンバーチェンジをしながらも65年8月にはフリップが抜けマジェスティック・ダンス・オーケストラへ。同年11月にはバンドが解散し、紆余曲折の後に66年にハスケルはLes Fleur De Lysへ加入してます。ハスケルのサードソロアルバム、Serve at Room Temperatureのブックレットにある彼の参加レコード一覧には、このバンドでレコードを出してないことからも、Fleurs以降のレコードしか記載されていません。また、マーキー・インコーポレイティド刊行の「UKプログレッシヴ・ロックの70年代」に収録されたゴードン・ハスケルのインタビューでもリーグ・オブ・ジェントルメンでレコーディングしてない事を明言しています。

 もう一つ同時期に活動していたバンドは、こちらのサイトに当時の活動時のスクラップが掲載されています。
http://www.graham-hicks.com/league_of_gentlemen.html
 サイトの運営者は、65年年末にかけてバンドのツアーに数回参加したらしい人で、「誰がメンバーだったか忘れた」と書かれており詳細なメンバー表はありません。以前Youtubeにあったリーグ・オブ・ジェントルメンの65年か66年のシングル盤の動画に、メンバーの子息が「父の参加したバンド」だとコメントと共に担当楽器とメンバー名を書き込んでいましたが、上記のフリップたちとは全く無関係のメンバー構成でした。残念ながらこの動画がその後消失しており書き込みを確認することが現在出来ません。ただ、確実に言える事は、同名バンドが出したシングルはフリップらのバンドではなく、このバンドかあるいは同名の他のバンドだと考えられます。

 最後に3つ目のバンド。コチラは明らかに別の同名バンドなのですが、1966年にトレバー・ラビンが結成したリーグ・オブ・ジェントルメンがあります。活動の詳細は判りませんが、まだラビンが12歳だった頃に組まれたバンドとファミリーツリーに記されています。
Trevor Rabin Family Tree
http://www.rock.co.za/files/trevor_rabin_tree.html

 1965年と1966年に出た二枚のシングル盤で曲の作者を見ると
The League Of Gentlemen (Columbia DB 7666 Aug 1965)
A: Each Little Falling Tear (Cleave, Kent)
B: And I Do Now (Thomas, Ken)
Belgravia Music Ltd.
The League Of Gentlemen (Planet PLF 109 Feb 1966)
A: How Can You Tell (Kent, Cleave)
B: How Do They Know (Kent, Cleave)
Publisher Mike Bell Music
と、フリップらのバンドメンバーと全く違う作者名が見て取れます。これだけでも無関係の別バンドだと言えますね。

※余談ですが、ハスケルの本名Hionidiesは、ヒオナイズと発音するようです。


■ 2015年3月9日追記 ■
その後シングル盤2枚を出したバンドの件が判った記事についてリンクしておきます。
60年代The League Of Gentleman 二枚のシングルがクリムゾンと無関係だとわかる動画
http://plaza.rakuten.co.jp/chop100/diary/201407110000/





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Last updated  Mar 9, 2015 08:33:38 PM
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