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テーマ:ゴードン・ハスケル(164)
カテゴリ:キングクリムゾンメンバーズワーク
Gordon Haskellが1967年にWilliam E. Kimber(ビリー・フォレスト)に提供した曲レイジー・ライフが、1968年に南アフリカにおいてQUENTIN E KLOPJAEGER(クエンティン・E・クロップイエガー、ビリー・フォレストの変名)と彼のバンドGonksによるバンドヴァージョンがヒットし2位にランクイン。
それを受けてのカバーなのかどうかは判りませんが翌年の1969年に今度はオーストラリアのグループ、Heart'N'Soulによってカバーされブリスベーンで4位、シドニーでは18位のチャートを記録しました。 HEART 'N' SOUL - LAZY LIFE / GOOD THINGS COME TO THOSE WHO WAIT (1969) Festival Records FK-2949 MX30525 Produced by Rory Thomas D.M.E. Production 彼らは何故当時まだ無名の一バンドマンだったゴードン・ハスケルの楽曲をカバーすることに至ったのかは謎です。ただ、ウィリアムEのバージョンやクエンティンのバージョンの様なバンド色の強いアレンジではなく、Heart'N'Soulはストリングスやブラスがサウンドを彩る華やかなアレンジになっていますし、ヴォーカルのGraeme Willingtonの唄いっぷりもウォーカー・ブラザースの様な陰影を感じさせるドラマティックさがあります。 今回シングルを入手して聞いてみたのですが、どうもこのレコード段階で既に靄の掛かったような妙なサウンドをしています。ここらへんもウォーカーブラザースっぽいところ。抜けの悪いサウンドは、トラック数が無くてテープデッキ間ダビングを行なってるかのようにも聞き取れます。60年代末の豪州のレコーディング技術水準がまだまだ欧米と比べると低かったのかもしれません。 今まで度々紹介しましたがテレビ出演時の映像 Lazy Life - Hit Scene, ABC-TV Melbourne - 8 September 1969 Greame Willington : vocal Craig Mannell : organ Phillip Prideaux : french horn, trumpet Lindsay Farr : flute, sax Ian Willinton : guitar Jim Stanley : bass Bob Lloyd : drums ビデオのサウンドはかなりハイ上がりに加工されており、レコードよりも高音がでているようです。 1967年に結成されたバンドは、当初からブラス担当メンバーを含めた編成でしたが、同じブラスを入れたバンドでもBSTやモーガルスラッシュの様なファンキーさはこのセカンドシングルにはほとんどありません。バンドはメンバーチェンジを繰り返し70年ごろまで活動していたようです。一応アルバムも出したようですが、このシングルは未収録のようです。 参考サイト MILESAGO - Groups & Solo Artists - Heart'N'Soul http://www.milesago.com/Artists/heartnsoul.htm Heart 'n' Soul by Philip Prideaux http://atmoslas.com.au/show/Heart-n-Soul/start.htm ゴードン・ハスケルは、クリムゾン加入前に自分の曲が南アフリカとオーストラリアでヒットしたという発言をしてましたが、オーストラリアの売り上げが果たして当時どの程度の印税を彼にもたらしたのかは定かではありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 29, 2015 12:35:55 PM
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