キング・クリムゾンに関わったメンバー達の無数にある様々なレコードの内で、高値の付いたレコードは数ありますが、もっとも市場に出ないレコードとなると一般販売されてない類のレコードと言う具合になりそうですね。
例えば1959年あたりにトニー・レヴィンさんが家族で吹き込んだプライベートのレコードとか、ゴードン・ハスケルが79年あたりに出そうとしてテストプレスのみが確認されているサードアルバム(こちらはCDが出たために市場に少量出回りましたが)とか。他にも探せば色んな珍品が存在しそうですが、中でも幻の中の幻というと、Giles Giles and Frippの直前のトレンドセッターズの成れの果てであるThe BrainでのMurderのアセテート盤がある意味最も手に入らないレコードといえるかもしれません。たぶん存在自体があって数枚から数十枚なのでしょう。一度市場に出てきて7万円程の値が付いたようです。価格的にはこれよりも高値になるレコードがあるでしょうけれども、めったにお目にかかれないという意味ではコレに勝るレコードは無いかもしれません。もちろん私も見たことさえありません。たぶんこれを手に入れたマニアは相当のコレクターなのでしょうね。
ただしこちらは現在出ているGiles BrothersのCDに音が収録されていますので、無理に探してまで買い求める類のものでも無さそうですが。