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テーマ:キングクリムゾン(654)
カテゴリ:キングクリムゾンメンバーズワーク
このブログで2005年に作ったクチコミテーマが「70年代英国音楽」という大層なテーマでしたが、その初回だったかに取り上げたのがハンターマスケットのセカンドアルバムでした。このテーマ自体マイケル・ジャイルズ参加作品としても名盤としても名高いこの一枚からはじめた様なものでした。あの時からもう7年が経過w LPジャケットも昨年住んでた仮住まいで冷房の無い部屋に置いといたせいですっかりジャケットも色がくすんでしまいガッカリしております。と個人的な反省は置いといて、今回はその1973年春、彼らがアルバムに先駆けて出したシングル盤を取り上げます。レコーディングは73年の早い時期だったそうです。
HUNTER MUSKETT - JOHN BLAIR / SILVER COIN (23 February 1973) BRADLEYS RECORDS BRAD 303 Side A recorded at Island no 1 studio. side A side B ブラッドリーズ・レコードのレーベルパターンは、ヴァーティゴみたいに片面に両面分クレジットをまとめて記し、B面はおじさんイラストというのが決まってるようです。このシングルも一緒。 Doug Morter : Guitar, Vocals Terry Hiscock : Guitar, Keyboards, Vocals Chris George : Guitar, Harmonica, Vocals Roger Trevit : Bass, Percussion, Vocals Michael Giles : Drums produced by Keith Relf で、問題はこのシングル盤収録曲なのですが、アルバムにも収められている同タイトル曲が、実はシングル向けに曲構成やアレンジが異なっているのです。だいたいの基本線は一緒なので全くの別アレンジと言うことでもないのですけど、明らかにロック色を強めて、ちょっと急いだ感もある仕上がりになってます。バンドのファンなら一聴して別テイク・別構成・別アレンジだと気が付くはずです。 A面の曲「ジョン・ブレアー」は、まずイントロのリードギターが異なります。処々でリード・ヴォーカルがダブルトラックになってますし、ファズギターのプレイも目立っています。中間部のちょっと落ち着いたハーモニウムパートも大胆にはしょり、エンディングに至ってはLPヴァージョンとは全く別の展開をとっており、コーラスで盛り上がったまんまフェイドアウトして終わってます。もちろんマイケル・ジャイルズのドラミングもLPと違ったフィルインで面白く、エンディング付近では宮殿っぽい三連オカズも叩いてます。 彼らの2NDアルバムが1972年の秋にアイランドの第二スタジオで制作されたのに対し、このシングルのA面は明けて73年早々、シングルリリース用に新たにレコーディングし直したヴァージョンだという事です。 先日Hunter Muskettの2012年復活リハ映像を紹介した事もあり、このシングル盤も取り上げさせてもらいました。もしもアナタが彼らの音楽を好きならば、このシングルも是非聴いて見てはいかがでしょうか?海外通販で大体日本円で1000円前後から上は5000円くらいと幅があります。 原盤を持ってたはずの会社がATVという放送局系だったとかでマスターが現存してない可能性があります。もし残っていたなら、このシングルテイクはCDのリマスター盤発売時に良いボーナストラックになるはずですが、その可能性は低いようですね。 こちらはシングルB面曲のLPヴァージョン この曲の作者でメンバー、Terry Hiscockさんが2012年3月に公開したセルフカバーの動画です。いい味出してます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 13, 2012 02:26:16 AM
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