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テーマ:キングクリムゾン(654)
カテゴリ:キングクリムゾンメンバーズワーク
ジェファーソンというと、スターシップとかエアプレインの方がたくさん検索で掛かってしまうという不幸なアルバム。
このアルバムは近年日本でCD化されたので入手された方もいらっしゃることでしょう。本作はジョン・ウェットンとマイケル・ジャイルズの参加でも知られるアルバムですが、70年代後半には余り入って来なかったのか、当時LP現物はなかなか店にありませんでした。 JEFFERSON - I Love You This Much (1973) PHILIPS 6308 166 front back Side One Imagination Acoustic guitar, vocals - Jefferson Bass guitar - John Wetton Drums - Keith Smart Keyboards - Rod Edwards Woodwind arr. by Del Newman Percussion - Roger Hand Dish It Out (P) Acoustic guitar, vocals - Jefferson Pedal steel guitar - B.J. Cole Synthesiser - Rod Edwards I Love You This Much (P) Piano, vocals - Jefferson Bass guitar - John Wetton Drums - Keith Smart String arr. - Rob Young Lovin' Is Good Acoustic guitar, vocals - Jefferson Bass guitar - Dee Murray Drums - Mike Giles Piano - Rod Edwards Pedal steel guitar - B.J. Cole String arr. - Rob Young Here Sit I Vocals - Jefferson Acoustic guitars - Roger Hand, Gareth Edwards Bass guitar - John Wetton Drums - Keith Smart Electric guitar - Bob Wilson String and Brass arr. - Del Newman Side Two Ordinary Girl Acoustic guitar, vocals - Jefferson 2nd acoustic guitar - Roger Hand, Gareth Edwards 5-string banjo - Pete Stanley Bass guitar, Country fiddles - John Wetton Drums - Keith Smart Question Of Decision Acoustic guitar, vocals - Jefferson Bass guitar, Country fiddles - John Wetton Synthesiser - Rod Edwards Patchwork (P) Piano, vocals - Jefferson String and woodwind arr. by Rob Young Family Love Song (P) Acoustic guitar, vocals - Jefferson String and woodwind arr. by Rob Young If You Were Like Me/Epilogue Piano, vocals - Jefferson Bass guitar - John Wetton Drums - Keith Smart String, brass and woodwind arr. by Del Newman All titles written and composed by Jefferson Produced by John Miller, Rod Edwards and Roger Hand Recorded at AIR(london)Studios and Phonogram Studios(P) Engineer and Remix - Bill Price Assistant engineer - Gareth Edwards A Triumvirate Production Sleeve design by Michael Farrell ジョン・ウェットンやマイケル・ジャイルズがクリスチャン・ミュージック系統のセッションに参加する際に多いトライアンヴレイト(三羽鳥)・プロダクションの制作。三羽鳥とは、プロデューサーのジョン・ミラー、ロッド・エドワーズ、ロジャー・ハンドのトリオを指すのでしょうね。制作時期は不明ですが、本国での発売は1973年9月らしいことが、私の持っているLP発売時のプレスリリースに出ています。 ※下の画像をクリックすると別窓で画像が開きます。 ロッキンベリーズ時代リズムギターだったJeffersonことGeoff Turton(発音でいうとジェフ・ターオン)について詳しくは知りませんが、以前NHKで放映された1964年のイギリスの音楽映画ポップギアで2曲演奏しているのはビデオで録画してみています。なんとなく毛色がスキッフルバンドっぽいポップスでした。ジャイルズブラザースのCDに収められているダウランズ時代の演奏に近い印象です。 ビートルズ登場前のイギリスという国は、アマチュアバンドというとスキッフルバンド全盛で、ロックは不良の音楽とされ演奏の場も無かったとはビートルズが1950年代末期にハングルグで下積みした伝記等でも知られています。ロックがR&Bから派生したとすると、スキッフルはジャズからの派生と出自が違います。ビートルズもまだアマチュアだった少年時代、モップベースや洗濯板もった連中と教会で演奏している画像が残ってますね。あれが井戸端アマバンドのスキッフルのありがちな形態だったようです。それがプロ化して、1960年ごろからのロックのイギリス本格上陸と共に様々なイギリスのロックバンドの派生へ繋がるのですが、1961年にデビューしたロッキンベリーズがスキッフル風の演奏もしていたのもそういう背景があったと思います。バンドは68年には解散し、ジェフはソロデビュー。UKチャートやビルボードでも大ヒットとまでは行きませんがスマッシュヒットしたシングルがあったそうです。 下の写真は73年アルバム発売時のレコード会社の宣材写真。 この写真のとき既にデビューして12年なのですからちょっとしたベテランシンガーでもあった訳ですね。もしかしたら60年代半ばにテレビやツアー等でマイケル・ジャイルズのいたトレンドセッターズとも共演とかあったかもしれません。当時の英国のコンサートは5バンド位がツアーを一緒に回り、各20分ほどの持ち時間でステージを勤めていたと言いますし、何がしかの関わりがあったとしても不思議はありません。 せっかく同じアルバムにジョン・ウェットンとマイケル・ジャイルズが参加したのだから共演でもしていたら面白かったのですが、残念ながら別々の曲にそれぞれ参加しています。上記クレジットでも(p)と書いてあるほうはフォノグラムスタジオ、他はエアースタジオと二箇所でセッションが収録されてます。 このアルバムは近年日本でCD化されましたが、残念ながらCDの方は所有してませんので、CDのライナーにどの様な情報が書かれているのかは存じません。とはいえ、海外では日本盤CDは珍重され高値で取引されるほどですので、もしも見つけたら手に入れておくのも良いかもしれないですね。 楽天では現在品切れのようです。
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Last updated
Jul 31, 2012 07:24:04 AM
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