ぷろぐれ者がゆく！

　1962年まだセミプロであったマイケルとピーターのジャイルズ兄弟が最初にレコーディングしたシングル。ダウランズとサウンドトラックス名義なのでバンド名がやたら長いですね。当時の売れっ子プロデューサー、ジョー・ミークやペドラーズのロイ・フィリプスが関わった事でも知られる一枚。

THE DOWLANDS AND THE SOUNDTRACKS - LITTLE SUE / JULIE (Aug. 1962)
Oriole CB 1748



　シド・スミスさんのクリムゾン本では、昼間に仕事をして夜にダウランズのバック演奏をしていた経緯が書かれてましたね。長い間、彼らのシングルは高値で取引されていて、一時期は2万円を軽く越えるレアアイテムでした。しかし、CD:THE GILES BROTHERS 1962-1967の発売で、かなり値段も落ちたようです。とはいっても今でも良い状態のものは結構高めです。　
　
　CDも出たのに何で未だにそこそこ高い値段を付けているのかというと
１、レコード好きが案外多い。
２、コレクターだからｗ
３、実はCDよりレコードの方が収録時間がちょっとだけ長い。
　以前紹介したドイツのコンピLPに収録されたトレンドセッターズの曲が、ジャイルズ兄弟のCDより収録時間がちょっと長いのは確認できていたのですが、このダウランズのシングル両面共にCDに納められているのより少しフェイドアウト部分が長いです。ワンフレーズ程度ですけどね。上の画像のシングル盤も結構擦り傷があるのですが、そこは1962年のレコード。溝がしっかりしているのでほとんど影響を受けません。どちらかというと入手時にタバコのヤニで盤面がかなり煤けた感じだった方が危険でした。このまま針を落とすとレコード針に致命傷を受けそうでしたからｗ

　中性洗剤を不織布に水で薄めて漬け、レコード面を優しく洗い、よくすすぎ、その後に木工用ボンドパックで残りの汚れもほぼ完全に吸着除去。最後にもう一度水洗いして木工ボンドの臭いと静電気で付くホコリを洗い流してやっと掛けられました。しかし、タバコのヤニがアレだけ付くとは、お店の壁にでもレコードを飾っていたのでしょうか？

　このブログを書いている今は2012年7月。来月にはジャイルズ兄弟はレコードデビュー50周年を迎える訳ですね。そう考えるとマイケル先生の現役生活は本当に長いですよね。