1969年8月にジョン・ブロムリーが出した最後のレコードで、このシングル盤のバックバンドもFleur De Lysが演奏している。前年の1968年春頃にバンドを離れてたゴードン・ハスケルは、キューピッズ・インスピレーション、そしてフラワーポットメンと短期間にバンドを渡り歩き、1969年に初のソロアルバムであるSail in my boatを発表するのだが、ハスケル自身のレコード参加歴では本作品もなぜかラインナップに含まれている。レコーディングは69年の6月なので、ブロムリーからセッションに呼ばれたのであろうか?そこら辺はちょいと謎です。
JOHN BROMLEY - KICK A TIN CAN / WONDERLAND AVENUE, U.S.A. (Aug. 1969)
ブロムリーの唯一アルバムがSONGSというタイトルにて復刻されてますが、その中の楽曲解説では、ビートルズのシングル「ゲット・バック」に触発されて作られた曲なのだそうで、ドラムの音色が印象的なビート感のある楽曲になっています。CDのボーナストラックで収められている同曲リマスターと聞き比べると明らかに楽器のバランスが違う為、マスター処理でバランスが変わったのかもしれません。オリジナルのシングル盤ではカッティング用のマスターが介在してますしね。
ブロムリーはこの後裏方に徹して表舞台から消えてしまいますが、こわれものや危機当時のYESのスタジオにもアシスタントで出入りしてたようなので面白い人物です。以前数度メールで質問をしましたが、英国人らしい紳士的な受け答えがフレンドリーな中にも丁寧で恐縮しました。
尚、このシングルA/B面共に現在も入手できるJohn BromleyのCDで聞くことが可能です。