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テーマ:ゴードン・ハスケル(164)
カテゴリ:キングクリムゾンメンバーズワーク
ゴードン・ハスケルがFleur De Lys時代、様々な歌手のバックを勤めたことを今まで数々取り上げてきましたが、今回は長い間謎だった黒人ソウルシンガーのアルバムがやっと判明したのでご紹介させていただきます。
DONNIE ELBERT - TRIBUTE TO A KING (1968) 米国人ドニー・エルバートとFleursの関わりは、以前取り上げたシングルDONNIE ELBERT - IN BETWEEN THE HEARTACHES / TOO FAR GONE (Jan. 1968) や TONY SIMON - GIMME A LITTLE SIGN / NEVER TOO MUCH LOVE (Oct. 1967) においても書きましたが、アルバム丸々参加という点がこのLPの面白いところです。 あちらでもオーティス・レディング楽曲のカバー集と言われてるようで、レーベル面にも作者名でレディングの名が確認できます。 レーベル面にはロイス・フェンター・プロダクションとFleursの所属事務所名で制作が行われたことが確認できます。ドニーが渡英した時期に英国で制作され、レコードもUK盤のみ出されたようです。ちなみにこのオリジナル盤は余り流通しておらず、同年に別名義にタイトルを変えてリイシューされてることからも初版に権利上かなにかの問題があったのかもしれません。 リイシュー盤のジャケットはこちら Introducing Donnie Elbert (1968) オリジナルLP、TRIBUTE TO A KINGはめったに市場にでてきませんが、こちらのリイシューUK盤は今も入手しやすいLPです。 演奏は総じてFleursの奏でる軽快なバックサウンドにブラスセクションが絡んでドニーのソウルフルな歌声が味わえる一枚。短時間でちゃっちゃと作られた感のあるスタジオの響きが時代を感じさせるアルバムで、リザード参加時のハスケルがドラムスのマイクセッティングに半日掛けるフリップにいらいらしたして、黒人のセッションはセッティングがとても早かったと後年述べてましたが、それもこの作品などの経験が言わせたのだと推測できますね。 ブリン・ハワースのギターワークは彼が元々リズムギタリストだった特性がよく出ていて曲にもよく馴染んでいますが、ゴードン・ハスケルのベースラインは時折当時のビートルズの影響が顔を出すフレージングもあり興味深いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 27, 2015 04:12:34 AM
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