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テーマ:キングクリムゾン(654)
カテゴリ:キングクリムゾンメンバーズワーク
しかも1960年代にレコードデビューした人限定です(苦笑)
なぜかと言うと、70年代以降を混ぜるとあまりに不明な点が多くてややこしいので。 ジョン・ウェットンの場合はモーガル・スラッシュが70年10月のシングルなのですが、セッション参加したエドワーズ・ハンドとどちらが早くリリースされたのか判りません。 トニー・レヴィンの私家盤はレコードデビューというものではありませんし、キース・ティペットの方はというと60年代のレコーディングセッションのいくつかは当時正規発売されてないダフィ・パワーやジュリー・ドリスコールの1969のように発売が大きく二年後にずれ込んでたり。 ジェイミー・ミューアのカンパニーに至っては70年の発売月が判りませんしね。60年代のバンドはデモテープという概念が無かったためアセテート盤のデモ盤を作ってたFleur de lysのようなケースがありましたが、そんな不明なものまで含めると収拾が付かないので、正規盤デビュー限定にしました。 それとジュディさんのフェアポートは省きました。非正規メンバー入れると丁度10組を超えちゃうので。すみませんね。前置きが毎度の如く長すぎるのでとっとと進めます。 第10位:Bill Bruford : Yes - YES (LP)(25 Jul. 1969) クリムゾンメンのデビュー順位なのにいきなりイエスかよ!と突っ込まないでください(汗)。 第9位:Andrew McCulloch : Shy Limbs - Reputation / Love (9 May 1969) 何でB面曲の方なんだよと言わないように。アンディのドラミングだけじゃ無く、ロバート・フリップがセッション参加したリードギターとグレッグ・レイクのヴォーカルが入ってますし。フリップのギターは曲終わりもちょっとした聞き物になってますね。ほんとちょっとですがw 第8位:Ian McDonald : Giles, Giles And Fripp - Thursday Morning / Elephant Song (11 Oct. 1968) ディープなファンならご存知の通り、マクドナルド加入後の木管楽器ダビングが行われたシングルヴァージョン。この動画はほんとにシングル掛けてるので貴重でありがたいですね。欲しいけど買うと高いですし、このオリジナル盤。 第7位:Robert Fripp : Giles, Giles And Fripp - One In A Million / Newly Weds (28 May 1968) このデビューシングル曲、聞き込むほど演奏レベルの高さを感じさせてくれますが、それにも増してマイケルの軽やかな歌声が良い味ですな。フリップのギターも地味ですが艶っぽくて既に非凡ですね。メロトロンも地味ながらGGFデビューシングルで使ってるのを再確認。え?フリップが最初に関わったのはリーグ・オブ・ジェントルメンじゃないの?と思う方は、以前取り上げたコチラをご参照くださいまし。 60年代The League Of Gentleman 二枚のシングルがクリムゾンと無関係だとわかる動画 第6位:Greg Lake : The Shame - Don't Go 'Way Little Girl / Dreams Don't Bother Me (22 Sep. 1967) グレッグ・レイク1967年のデビュー盤はジャニス・イアンのナンバーですが、オリジナルタイトルのToo Old To Go 'Way Little Girlが英国盤のみ少し変えられています。米国のPOPPY盤はそのまんまなんですけど、そこら辺は謎です。翌68年に日本盤が出ると「離れてはいられない」という邦題が付けられた事はマニアならご存知の方も。2年前にも書きましたが、グレッグレイクサイト管理人さんのお話ではこの曲のシタールはセッションマンの演奏ということです。 第5位:Mel Collins : Phillip Goodhand-Tait And The Stormville Shakers - No Problem / What More Do You Want (26 Aug. 1966) 66年にメル・コリンズが加入したストームズヴィル・シェイカーズは、ちょこちょこレコーディングを行いますが、メルが参加した音源が初めてリリースされたのはこのレコードと考えられます。メルのディスコグラフィでは65年のアニマルズのライブLPが最初だと書かれてる海外サイトも見受けられますが、何度聞いてもあのアルバムに管楽器は入ってないですね。だれが最初書いた情報なんだか知りませんがw メルのファンならご存知の通りこのバンドが後にサーカスと改名します。 第4位:Gordon Haskell : The Fleur De Lys - Circles / So, Come On (18 Mar. 1966) バンドの冠詞がTheだったりLesだったり一体どっちなんよ!と突っ込みたくなるFDL(正規略称)のセカンドシングル。彼らの自伝本やハスケルのサードには彼らのレコーディング履歴も出てますが、実際はそれ以外にも多くのレコーディングやデモ盤が存在してます。しかし、65年末にバンド加入したゴードン・ハスケルの初参加演奏となるとコレしかないですね。 FDLが1stシングルでB面をジミー・ペイジの別曲に差し替えられリリースされた件を2013年発売のCDライナーで「私達は憤慨した!」とガスターが回顧してましたが、この曲のリードギターも長らくペイジの演奏じゃないのか?とマニアに言われてきた曲でした。しかし、YOU'VE GOT TO EAR ITのCDに収められた曲ごとのクレジットで、フィル・ソウヤーのリードギターだったと結論が出ちゃいましたね。 第3位:Boz Burrell : Boz - Isn't That So / You're Just The Kind Of Girl I Want (11 Feb. 1966) ボズというとクリムゾン入りしてからベースをはじめたと言うエピソードが一人歩きし、まるでそれまで楽器に触っていなかったずぶの素人みたいな言われ方をしてきた可哀想なお方と言う印象があります。 でも実際は最初に彼がバンドを組んだ1963年当時、バンドではアコースティックギター担当だったんだそうで、KC加入後にベースをすぐ弾けたのも一応楽器経験があったからだといえる訳ですね。この後のシングルじゃ自作曲もB面へ入れてるくらいですのでそこそこ弾けたんでしょうね。 1964年からロンドンでボズ・ピープルとしてライブ活動し多くの雑誌などに取り上げられてたようですが、残念ながらレコードデビューにまで至らず、この66年2月まで一枚も出してませんでした。当時のバンドの事ですから売り込み様にアセテート盤でデモ録音しててもおかしくは無いと思いますが、何せなーんも情報がありません。曲はオーケストラをバックにソロ歌手らしく朗々と歌う青春歌謡風。当時ボイストレーニングも受けてたんだそうで、道理で巧い筈ですわ、歌が。YOUTUBEに動画が無いのでリンクは画像のみです。 第2位:Ian Wallace : The Warriors - You Came Along / Don't Make Me Blue (Jun. 1964) イアン・ウォーレスやジョン・アンダーソンの在籍したウォリアーズ関連の動画はいくつかありますが、デビュー当時の初々しい彼らが出演した音楽映画ジャスト・フォー・ユーの例のシーン。 この映画は結構前から海外市場で探したりしてましたが、状態がいいものが無くて諦めてたところ数年前動画がアップされた時は嬉しかったですね。まあ海外ビデオを買っても再生する機器が無いですが。DVDなりにリマスターして発売・・・しないだろうなぁ、きっと。したら買う、即買いw さて「輝け!キング・クリムゾン先にデビューしてたのは俺だ選手権」 記念すべき第1位は・・・(そもそもそんなタイトルじゃないし) 第1位:Michael Giles and Peter Giles : The Dowlands And The Soundtracks - Little Sue / Julie (Aug. 1962) 彼らのサウンドを指してよくエヴァリーブラザーズが引き合いに出されますし、実際彼らもカバーを演奏してたそうですが、もっと突き詰めると英国のバンド事情が関わってきます。 1960年以前の英国素人バンドはそのほとんどがスキッフル。英国ロックを根本から変えたビートルズもそもそもスキッフル出身でメンバーに洗濯板やモップベースがいたクオリーメン時代があったように、ダウランズもダウランド兄弟やジャイルズ兄弟がそもそもスキッフル出身という素地があります。ナイスのドラマー、ブライアン・デヴィソンとか50年代からスキッフルのセッションドラマーだったそうですし、1960年より前の時代から演奏活動していたイギリス人は悉く通過儀礼の如くスキッフル経験があると見ていいでしょう。 たまにいるロッカーもエルビスコピーのソロばかりでロックバンドという概念が英国に広がるのは1960年以降と言われてます。加えてプロデューサーがジョー・ミーク。テルスターを思わせる非常に特徴的なサウンドが印象的ですがダウランズはこの個性が逆に、進化し続ける音楽市場ですぐに古びてしまった運命を感じさせますね。1965年末には極短期間ゴードン・ハスケルもダウランズのツアーに参加しましたがすぐに抜けちゃいました。そりゃモッズバンドとして売り出してたFDLの方に行くのも仕方がない。そんな事も考えちゃうサウンドですね。 以上、毎度取り留めない話を最後までお読みいただきありがとうございました。 2018年6月22日追記: 正規メンバー以外でキング・クリムゾン作品で演奏した方の中には、正規のメンバーよりいち早くレコードデビューしてた方もいました。ひと世代上のミュージシャンで、アルバム「アイランズ」の冒頭、フォーメンテラ・レディで幽玄なウッドベースを弓で奏でていたハリー・ミラー(故人)がそのお方。 彼が渡英する以前、1950年代末の南アフリカでいくつかのレコードで当時流行りだしたばかりのロックン・ロールをダブルベースでボンボンと弾いていました♪ 詳細は不明ですがLP裏面には、彼の本名ハロルド・ミラーとしてクレジットされています。 OGUNレコードの創設者であり、70年代キース・ティペットらとたくさんの演奏を残した人物でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 22, 2018 10:41:17 AM
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