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テーマ:キングクリムゾン(655)
カテゴリ:キングクリムゾンメンバーズワーク
ロバート・フリップも協力したことで知られるキース・ティペットのビッグバンド企画、センチピード。
Youtube上には以前から70年代半ばの再結成映像はありましたが、この映像は初めてです。 Centipede - Keith Tippett Big Band (1970) フィルムで撮影されてるのでステージ上が暗いですが、とても貴重な映像ですね。 ジュリーさん踊りまくってますしw 飛行機移動や衣装やコーラスの顔ぶれで見る限り1970年11月のフランス・ボルドー、アルハンブラ・シアターでのステージではないかと思われます。裸ドラマーはワイアットらしいですね。 ただライトを浴びたがらないフリップが見つかりません。。。 この演奏時はまだボズ・バレルはセンチピードのヴォーカル隊に参加してないみたいですね。映像を見る限りジュリー、マイク・パトゥ、ひげのズート・マネー、あと一人背中だけ見える女性ヴォーカルはマギー・ニコルでしょうか?ボズのクリムゾン加入が何月か不明なのでこのステージにはいなかっただけかもしれませんが。 ボズが90年代に残したインタビューによると、このセンチピードに参加したことでフリップに紹介されたそうです。キース・ティペットが仲介とか意外ですね。 ボズ自身が1966年、ティペットグループを組む以前のマーク・チャリグとサイドワインダーズで短期間活動を共にしましたし、そもそも彼自身がジャズ好きなのも手伝ったのでしょうか。 センチピードに関わったのは1/3がロック系、1/3がジャズ系、1/3がクラシック系という風な表現でボズはこのプロジェクトを語っていましたが、その多くが1970年当時ロンドンのマーキー・クラブへの出演で既に顔見知りだったと言うのがありますね。このプロジェクトが後に様々な分野へ発展した人材交流の場になったと考えられるのも新たな視点だなと感じました。人をかき集めたキース本人は大変だったみたいですがw ■2015年4月4日追記■ センチピードのコンサート活動は、1970年11月15日Lyceum ライシアムでデビューイベントを行ないましたが、ボズはその前月の14日にはまだ自身のバンド、ミラーズでマーキーに出演していました。この11月にMirrorsは解散したと言う事なので、その後以前のバンド仲間で旧知のマーク・チャリグあたりからプロジェクト参加を呼びかけられたのかもしれませんね。 キース・ティペットが50人規模の大プロジェクトをやるに際し、あちこちに声を掛けていたので、そういう中での合流だと考えられるでしょう。ティペットグループもマーキー常連でしたしね。 この上記センチピード映像はフランス・ボルドーでの2日間、20日か21日のいずれかだと思われます。 その後12月、ティペットはシンビオシスで活動し、翌1971年1月からセンチピードでのコンサートを再開しましたので、その間のリハなどでボズが顔合わせをしていた可能性があります。 センチピードの71年コンサート記録は以下の通りとなってます。 1971年1月30日、ランチェスター・アーツ・フェスティバル 3月7日、ブリストル大学 6月16日から19日、アルバムレコーディング 10月14日ロンドン・ロイヤル・アルバート・ホール(フリップの代役でオリー・ハルソールがギター) 12月19日ロンドン・レインボウ・シアター キング・クリムゾンのアルバム、アイランズのセッションが、この間7月8月に行われていました。 今回もややこしい記事にお付き合いいただきありがとうございます。頭がこんがらがって何度か修正をしております。 余談: この当時を振り返ってボズは「キング・クリムゾンがどんな音楽をやってるか知らないで参加した。」等と話していました。「逆にイアン・ウォーレスはよく知ってて参加した。」ともw 音楽性も知らないで参加というのも無茶な人ですねw ■2015年4月6日追記■ オリー・ハルソールが1971年10月センチピードのロイヤル・アルバート・ホール公演に参加した事について語っているメロディーメーカー71年11月6日記事です。 http://www.pattofan.com/OllieHallsall/mm11-6-71.htm 関連記事: Boz Burrellが60年代に在籍したTea Time Four等バンド活動について http://plaza.rakuten.co.jp/chop100/diary/201410020000/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 6, 2015 11:44:22 PM
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