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テーマ:キングクリムゾン(655)
カテゴリ:キングクリムゾンメンバーズワーク
ピート・シンフィールドがキング・クリムゾン初期に付き合い始めた女性というと、最初の奥さんになったステファニー・ルービンという方でした。彼女、実はシド・スミスさんによるクリムゾン伝記本においても多くの証言でバンド事情を語るキーパーソンの一人でしたね。
キング・クリムゾンがアイランズを制作し始めた当初、フォーメンテラ・レディにおいてピアノでセッション参加したのが、その父親で大ベテランピアニスト、ジュールズ・ルービンでした。しかし、セッションは数回の演奏後、音楽的に合わないと判り、録音テイクは採用されず、その経緯がシドさんの本に書き残されているのみです。今後フリップ師が気まぐれで初期セッションでも公開すれば別ですがw(マルチテープが高かったので、NGテイクなんかはラフミックスでも残ってない限り現存は絶望的だとは思いますがw) さてこのジュールズ・ルービン氏について、娘のステファニーさんがバイオグラフィーを公開しています。既に故人ではありますが、その足跡をコチラで閲覧する事が可能です。 Jules Ruben - A Lifetime In Music http://www.jabw.demon.co.uk/julesruben.htm ここでそのジュ-ルズ氏が活躍した時代の演奏を Youtubeには残念ながらジュールズ・ルービン・トリオの演奏は無く、ラテンアンサンブルとの演奏しかありませんでしたw 実はこの話はコレだけで終わるわけではありません。 1950年代末、トラディショナルジャズの流行を受け、ジャズピアニストとして練習に明け暮れていた10代のキース・エマーソンは、メロディーメーカー紙に宣伝が出ていたジャズピアノの通信講座を申し込みました。 その通信講座が、当時既にBBCなどラジオでも活躍していたジャズピアニスト、ジュールズ・ルービン氏そのご本人の講座だったのでしたw 実際キースは毎週送られてくるコードチャートを勉強し、アドリブに生かす5度圏などインターバルからジャズの基本演奏理解を深めたようです。「ジャズの即興を目指す人にはとても重要だ」と自伝でも評していますね。毎週答えを送ると解答に添削されて戻ってきてたそうですw(昔、ケント・ギルバート氏が80年代に日本のテレビに出ていた某ジャズシンガーを称して「ストラクチャーの勉強をして無いから酷いアドリブだ」と酷評してましたが、やっぱ基礎勉強は大切ですねw) キースは90年代の初め、ピート・シンフィールドとステファニーから直接「ジュールズはステファニーの父親だ」と聞かされて初めてその関係を知ったのだそうですw その時のキースの驚きっぷりが判るようなエピソードですね♪ 上記リンクのJules Ruben - A Lifetime In MusicにはThe Jules Rubin Systemという彼の名前のジャズピアノ教材の写真も載っていました。音楽誌で宣伝されてる通信講座というと日本でも古くから様々な物がありましたね。 余談ですが、キース・エマーソン自伝日本版では彼の事がジュールズ・ルービンズと書かれてしまっていました。たぶん、ルービンの通信講座が原文でRuben'sとでも書かれていたのでちょろっと間違えちゃったのかもしれませんね。私も人のことは言えませんがw お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 31, 2015 03:42:43 AM
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