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テーマ:キングクリムゾン(655)
カテゴリ:キングクリムゾンメンバーズワーク
ブログの40万アクセス記念という事で日頃の感謝をかねて、何か無いかなと思ったら、放り出してたマカロック氏インタビューがそのまんまでした。と言う事で毎度のズンドコ意訳でございますが、アンドリュー・マカロック1975年頃のインタビューです。グリーンスレイドのベースがマーティン・ブライリーに代わった時期のものです。
ではどうぞ。 今や、英国の最高のドラマーの一人として評価されるアンドリュー・マカロックは完全に独学で得た信じがたいほどの素晴らしい技術を披露してます。 細心さと飛びぬけたパワフルさ、アンドリューは思考型のロックドラマーでもあり、彼の仕事はグリーンスレイドの音楽性を支える基礎になっており、彼独特の魅力を魅せてくれます。 ドラムキッドの印象的な配列の背後をサタニックな肖像が静かに埋めつくし、アンドリューの力強さを象徴しています。 彼は羨望の的である完成されたドラムスタイルとサウンドをクリエイトします。それは1970年のキングクリムゾンなど彼の様々な成果が示しています。 アーサーブラウンのキングダム・カム、その後のフィールズ。グリーンスレイドが新たに生まれるとその新たなコンセプトが雄雄しく飛翔し、彼は頼れる男だと証明しました。 - ここ数年バンドを渡り歩いてきましたが、今どう感じてますか? 「まあ私たちのファーストアルバムはステージ演奏されてなかった作品だったから、レコーディングしてからそのままステージでやるハメになったんだ。だから最初のうちはちょっと恐怖感もあったよ。だってスタジオばっかりで、暫くステージから遠ざかっていたからね。 組んでから非ギター系のラインナップでの 自分らの利点と弱点が何であるかが露呈してきたんだ。だから当初は問題がたくさんあったよ。バンドが始まった時はギタリストをいれるつもりもあったんだ。しかしギタリスト無しでたくさんプレイしたお陰で今のままでもいけると確信したのさ。その後はステージ用により良くなる様にアレンジもして。」 - キーボードバンドのドラマーとして働く現在の状況から何か特別な問題が出たりしませんか? 「私は様々なキーボードプレイヤーと働いてきたし、上手くやれてきたと思う。だからグリーンスレイドで馴染むのにもそんなに掛からなかった。ただ、自分専用のモニターを開発してもらっててね、それが使えるようになるのを心待ちにしてる所さ。」 - アンドリューさんはグリーンスレイドがバンドとして始まった時、その潜在能力への自信や手ごたえを感じてましたか? キング・クリムゾンや他の時と比較してですが。 「私の気持ちの中にそんな疑問は起きないな。人々はそういう過去との答えを欲しがるだろうけど、そういう人らの希望には添えないし、君も話を続けたいならばそういう話は引っ込めないとね。 今が音楽的には最高だよ。しかしこれからも我々は注目される演奏をしないとならない。 それはスタッフがステージを(音響や照明等)ケーブルで張り巡らせて始まり、そこで私たちは共に夢中になって演奏する、一々評判を案じたりしないでね。だから誇大広告のバンドとして見掛け倒しにならない様、音楽面以外でも改善するんだ。」 - このバンドでやるようになってアンドリューさんのプレイは何か変わりましたか? 「ああ、トニー・リーヴスは私にとって良いセラピーになったよ。なぜなら彼はたくさんプレイしたがるからね。仮に私達が共に暴走したら、ドコにも辿り着けない。そのためにも良いトレーニングになったよ。私たちは互いにより良くなる為に抑制している。ギターもいないんだし、はるかに強力なリズムセクションになる必要がある。 このバンドは私に多くを与えてくれる。今まで懸念ばかり抱えてドラマーをしてきたけれど、今が最高の演奏環境じゃないかな。」 - そもそもどの様なドラマーになりたいと思って演奏を初めたのですか? 「明言できる事で本当に憧れたのは、パワフルで美しい、エインズレー・ダンバーだよ。なぜなら彼は相反するテクニックを兼ね備えてるからね。彼は大変な緻密さを保ちながらもたくさんのドライヴ感を与えられる。 彼にはたくさんの修練で成し得たドラムスの可能性とロックの自由な精神性を感じるんだ。普通は両方を目指しても教則的に偏ったり、チャランポランになりがちだが、彼は本当にその流れがいいんだ。彼はその二面性を合致できる一人なんだろうね。」 =============== 以上です。 そもそもインタビューがほとんど無いアンディの事です。どこまで自分を語ってるのかと思ってましたが、結構話していたのですね。マスコミはぶしつけなので、この質問者だった音楽ライターとして著名なクリス・ウェルチもキング・クリムゾン時代の話題をふってアンディに注意を受けてますw ドラマー専用モニターを開発というくだりは、まだステージ用サウンドモニターに多くの種類も無かった70年代中期を如実に語っていますね。スタンド設置の小型モニタースピーカー等が登場するのは80年辺りだったと思いますが。キーボードとのシンコペーションを細かく合わせるスタイルの曲で、モニターの必要性を痛感してたんじゃないでしょうか? ドラム・フォークなど手数の多い曲がグリースレイドには多いわけでしてw エインズレー・ダンバーの名前がアンディの口から出ていたとは、これも驚きました。私も個人的にダンバーのブルーホエールのLPを昔所有してましたが、アンディの証言でまた聞きなおしたくなってきました。クリムゾンからポロポロメンバーが抜けた後、ロバート・フリップが勧誘したドラマーの一人がダンバーでしたからね。 フィールズのCDにおいて、グラハムは「アンディはマイケル・ジャイルズの大ファンだった」と記述してました。確かにアンディのプレイスタイルには、ジャイルズの影響もありますが、それだけでは説明不能な部分がありました。なるほど、もう一人取って置きのお気に入りがいたんですね♪ 関連記事:フィールズのレコードデビュー直前インタビューより http://plaza.rakuten.co.jp/chop100/diary/201409120000/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 9, 2015 03:33:29 AM
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