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カテゴリ:プログレッシヴ・ロック
亡くなられたYESのベーシスト、クリスに対し、ビルさんがご自身のフェイスブックにコメントを出されておられたので、毎度の意訳で恐縮ですが、翻訳しご紹介させていただきます。
私の古きバンド仲間、クリス・スクワイアの死を聞かされ心底悲しんでおります。これからも愛情をこめて彼を思い出すことでしょう。 二つのバンドからイエスを創設して以来、リッケンバッカーを携え、全てのツアーに関わり続けた唯一のメンバー。 彼と私はそれぞれの相違の上に仕事上の関係を構築していました。それでも、創造的な緊張関係だったからこそ奇妙にもあの時代に成果を残せたのでしょう。 彼のアプローチには幾分かの単純さと鋭さが対比しており、今日不動のベースパートとなってます。メロディーへのカウンター旋律の構造は彼自身が織り成す独特の芸術であり、彼のラインは重要でした。 Close to the Edge 6分4秒からのオーバードライブ気味に歪んだ筋っぽいスタッカート、その二分後8分からのチューバのような彼の音を私はいつも思い起こしてしまう。 彼がプレイは完成するまで暫し時間を必要としていたが、それは常に待つ価値のあるものでした。そして、その上に彼は難しいハーモニーパートをも受け持っていた訳です。 それはまだ音楽界に個性を発揮する事が許されてた時代で可能であった主体性の確立で、クリスは保守的だったベースプレイの時代を大胆に押し広げていった、ベースマスターであり大立者でした。 私は彼が彼の音楽で無数の人々に喜びを分け与えていたのを、彼自身充分判っていたと思いますし、彼がそういう人生を歩めたのは幸運にも恵まれていたと思っています。 彼のご家族に対し心からの哀悼の意を捧げるものです。 アディオス、相棒へ ビル 写真は1971年、イタリアのどこかで、左からスティーヴ・ハウ、ジョン・アンダーソン、ビル、クリス ■7月2日追記: Tony Levin Club JAPANさまにおかれても、ビルさんとトニーさんの追悼コメントを深谷様の翻訳により現在掲載されておられます。 当方のずんどこ意訳より読み易いと思いますので、こちらも是非ご覧ください。 http://www.ient.or.jp/tlclub/ ※この記事を書いたあとも続々と様々なミュージシャンがクリスへのコメントを発信していますが、その中に暫く音沙汰の無かったグレッグ・レイクさんもフェイスブックで追悼コメントを出しておられました。以下要約で。 「古くから友人で尊敬するクリスの訃報を非常に悲しんでいます。 余り知られていませんが70年代の初め同じアパートメントに入居していて非常に親しくなりました。 彼は気の利く人懐っこい男で、言葉に言い表せない程偉大なミュージシャンでした。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 2, 2015 04:46:16 PM
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