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テーマ:キングクリムゾン(654)
カテゴリ:キングクリムゾンメンバーズワーク
キング・クリムゾン関連の歴史文献において、その前身バンドのジャイルズ・ジャイルズ・アンド・フリップがどうやってクリムゾンに至ったかという話が載っていますね。
ジャイルズ兄弟が歌えるオルガン奏者求むと広告を出したら唄えないギタリスト(しかも頭もじゃもじゃ)がきたと言うのもファンにはおなじみの話。 その後ひと月ばかりしてから、三人で組んだのはいいけれど何も進展して無いことをフリップがジャイルズに尋ねると、タバコを燻らせながらごまかしたと言う仕事がなにも無い状態。 フラワーポット・メンとの仕事も一日で失敗に終ってしまった為、三人はフリップが学生時代にトリオを組んだ事があるアコーディオン奏者ダグラス・ワードとのホテルでの仕事を得ました。 ワード+GGFのカルテットでイタリア人歌手ホットリップス・モレノのバックを務めますが、興業師がギャラをピンハネし、それに文句を言ったら連中の車で事故に遭うとか散々だった様です。 そんなワード氏、一体どんなアコーディオン奏者だったんでしょう? 元々彼はピアノやアコーディオンを楽団で弾いていた人物で、かの豪華客船クリーン・エリザベス号やクイーン・メリー号、そしてクイーン・エリザベス2世号の航路でバンドマスターも務めてたようです。(時期不明) (※11/17追記、その後の調べて彼がクイーンエリザベス号で仕事をはじめたのは1965年からだったようです。) 1963-64年、レイヴンズを抜けたフリップとチュートン・グレン・ホテルなどで演奏をした後、1966-67年はニューヨークの5番街にあるチャールズ・ハンセン音楽出版社でアレンジやスコアの仕事をしていたそうで、彼がキーボード専門誌に書いたアコーディオンの歴史についての記事は今でもWEBに公開されてる程の評価を得たそうです。 様々なアコーディオンの大会で優勝し、英国とアメリカで長年作編曲家・演奏家としても教育者としても活躍。近年は英国のハンプシャーで作曲活動と演奏に勤しんでるそうです。 フリップ氏とも交流を再開してたようですね。「ダグラスはアコーディオンの第一人者で最高の演奏家」とその功績を称えています。 フリップ氏の2008年日記にはワード氏と1963年当時土曜日の夜に演奏していたチュートン・グレン・ホテルを訪れ、当時演奏していた場所を指し示している写真が今も掲載されています。 https://www.dgmlive.com/diaries.htm?entry=9082 ※10/22追記 実はダグラス・ワード氏は豪華客船でのクルーズ旅行評論家でもあられるそうで、日本の旅行業界でもかなり知られる存在になられてるそうな。驚きました。ベルリッツ社の出すクルーズ旅行ガイド年鑑も彼が編集に関わってるとか。 参考動画:JTB/ダグラス・ワード氏と行く 憧れのクイーン・エリザベスで巡る欧州ショートクルーズ9日間(2014年) https://www.jtb.co.jp/shop/royalroad/info/cruise/worldcruise/150103.asp 昨年行われたツアーはワードさんの講演会つきだったそうで。 なんと日本版で本まで出てましたw 【楽天ブックス送料無料】ダグラスワ-ドの新クル-ズ専科改訂版 [ ダグラス・ワ-ド ] よもやGGF関連話がココまで広がるとはw もしかすると以前私がQE2の仕事で乗船した時、ラウンジにいたかも? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 17, 2015 03:13:44 AM
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