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テーマ:70年代英国音楽(238)
カテゴリ:70’S
アラン・バリーらボーンマス出身ミュージシャンらの集まったキング・ハリー、1977年唯一アルバムの紙ジャケット再発CDも出た事ですし、ココは何か追加のネタでもと思い、オランダから当時出ていた彼らのシングルを買ってみました♪
オランダ盤はピクチャースリーブ。 ピクチャー・スリーヴ裏面 彼らのシングルで現在確認できる物には、英国盤、ドイツ盤、オランダ盤があります。LPはインドや日本でも発売されていたくらいですので、もしかすると他の国でも出ていたのかもしれませんが。 サウンド的にはLPと違い、シングル盤向けの45回転カッティングの影響でしょうか?アコースティックギターの細かいリフが良く抜けて聞こえます。購入前には別テイクの可能性も考慮していたのですが、聞いてみた所同じテイクのようです。彼らの音は楽器が横並びに並ぶのではなく、立体的に配置された各楽器ごとの定位に奥行きがあるので、シングルでの歯切れ良い音でそれがより際立って聴こえるのでしょう。 紙ジャケット再発CDは未聴なのでそれを比較してはおりませんが、LPと比べると鮮明さを感じ取る事が出来ました。 ジャケットにメンバーの表情の良い写真が使われているのも、このシングルの魅力ではありました。ドイツ盤のジャケットは加工されすぎてて顔が不鮮明でしたのでw ドイツ盤シングル参考画像 一体どんな曲かというと この動画はちょっと位相がおかしいみたいでヴォーカルが引っ込み気味です。レコードだとちゃんと歌声が前に出ています。ご参考までに。 前回のブログでゴードン・ハスケル氏にアラン・バリーの行方を尋ねた所、このキング・ハリーのアルバムが出たあと、一緒にクリフ・リチャードのバックバンドで短期間演奏してたことを教えてもらいました。その後の彼の行方は、2008年亡くなった元キング・ハリーのバンド仲間、ティノ・リチニオ氏の葬儀関連でフリップ日記に登場したくらいで、今現在どこで何をされているのかは判りません。 キング・ハリーのレコーディングを行った「ムーブメント・スタジオ」オーナーでもあったジョン・ディッケンソンは、この後自身のスタジオで若手ミュージシャンの録音やプロデュースを手掛ける一方、ムーブメント・ドラムマシンというデジタル・ドラムマシーンの開発と販売でも活動したそうです。マーク1は1981年、マーク2が1983年にそれぞれ発売され1999英ポンドで売られたようです。 参考動画 動画を見る限り、小型化された廉価機種もあったのかも。 このマシーンを使ったヒット曲というと、ユーリズミックスのスウィート・ドリームスが一番有名なのでしょうか。他にコレを使ったアーチスト名を見てみるとフィル・コリンズ、キム・ワイルド、トンプソン・ツインズ、ホット・チョコレート、カジャグーグー、ミック・カーンらの名前がありました。MTVのPV文化が栄え、エレポップが華やかだった時代に重宝されていた様ですね。 ディッケンソンもドラムマシン後の活動が判らない人ですが、元々実家がモーテル経営だったそうですし、スタジオもその一部の改造で作られていたんじゃないでしょうか。80年代だか90年代だかのキング・クリムゾンのリハーサルがディッケンソン所有の建物で行われてた記述を以前見た記憶があるのですが、どの記事だったか思い出せなくて(苦笑) いっそディッケンソン関連のレコードを取りまとめたCDなんかも出て欲しいですね。The ShameやShy limbsなど、結構なお宝音源がありそうです。 参考過去記事 King Harry - Divided We Stand (1977) http://plaza.rakuten.co.jp/chop100/diary/201205190000/ ゴードン・ハスケル氏2015年秋のお返事から http://plaza.rakuten.co.jp/chop100/diary/201510260000/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 31, 2015 03:40:45 PM
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