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カテゴリ:プログレッシヴ・ロック
意図してるわけじゃないのですが、海外のミュージシャンによるキース・エマーソンを想うエピソードがまだ出てきているので、僭越ながら毎度のなんちゃって意訳です。ジョン・アンダーソンが昔の面白話を披露してくれてます。
ジョン・アンダーソン 「やあ皆さん、こんにちは。 今日キース・エマーソンを思い出すのは、1969年にイエスがキース・エマーソンのナイスとアイルランドをツアーを共にした事です。それはそれは波乱に満ちた演奏旅行となりました。 (※訳注1969年7/18ベルファスト、ウルスターホール。7/19ダブリン、ナショナルボクシングスタジアム(2ショー)。7/20コーク、ハイバーニアンフットボールスタジアム(電圧不足OR暴動で中止?)。) 我々のツアーは、ベルファストでのギグの後、ダブリンのスポーツアリーナで行い、その後コーク(港町)に行きました。今思い起こすとイエスも非常に若い頃の売れ初めた時期で、ボンゾドッグドゥーダーバンドらも一緒になり、乗る者全てクレージーな連中が赤いバスへと押し込められ、アイルランドを反対側へと移動していたのです。 私達は途中途中でパブを見つけるたびに停車していたので、コークについたときは、控えめに言っても車中のみんながちょっぴりハッピーになりました!何しろココでのギグは良く来てたサッカー場で行われるからです。 でも肝心のステージの作りは最悪だったし、ショー全体で使われる電気プラグが「たったひとつ」しか用意されてなかったので、我々全員が「こんなんで出来るか!」と文句を言いました。 ボンゾのドラマーは毎回彼らのクレイジーショーで花火を使ってたんですが、ショーの終わりでドラムを爆発させていて、私たちがパブで一杯やろうと最寄の店を探してる時も彼は爆破させようとしていたんです。 あー、ロックンロール!ショーで何が起きたのか我々が知る頃には、私達はパブでパ-ティの最中。その事態を知らされた時キースは、彼に祈りを捧げるとホンキートンクピアノを弾き始め、その場の我ら全員で唄ったのを懐かしく思い出します。 その後ちょっと問題が発生。会場のファン大勢がパブに押しかけてきてしまったのです。それから数時間、ショーの再開を望むファン全てが制御不能な状態になり、我々が何を言っても収拾が付かなくなりました。年長で人の良いキースがちょっと事態を収めようと試みましたが、逆に殺気立ってしまい、そこでパブのマスターが叫びました。 「お前ら全員静かにしてテレビ見ろ!」 丁度「月面着陸*」の映像が流れていて、だれもがテレビに釘漬けになりました。 (*人類初の月面着陸、アポロ11号) 私たち、イエス、ナイス、そしてボンゾバンドの面々はパブの裏口から飛びだしてバスの中に転がり込むとそのまま空港へ直行し、ロンドンの家まで戻ったんです。 私は今でもあのコークの夜のとんでもない狂騒から家まで戻る帰途が笑いに包まれてた事まで全てを思い起こします。 「月面着陸!」ソレは僕達だ!!!!! ありがとうキース、祝福を・・・愛と光を ジョン」 以上です。原文だけだと意味が伝わらない部分がありますが、前座のボンゾドッグバンドの起こした騒動で後のイエスやナイスの出番がすっとんで、イベントが中止になったようにも読めますが。文献を漁ると「電圧不足でショーがキャンセルになった」とも書かれてます。アイルランドツアーの資料はほとんど無いので詳細は不明です。 ※2017年7月31日追記 当時のツアーの記念写真だとか ボンゾドッグバンド、イエス、ナイスの各メンバー、そしてライターのクリス・ウェルチがいるそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 31, 2017 12:59:37 PM
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