|
テーマ:ゴードン・ハスケル(164)
カテゴリ:キングクリムゾンメンバーズワーク
2009年に出されたコンピCDです。この中に2曲、ゴードン・ハスケルが60年代後半にメンバーだったFleur De Lysの未発表曲が収録されたといういわゆるお宝音源集です。
CDには各収録バンドの詳細な情報が掲載されてますが、そのうちハスケルが参加したのが 9曲目のThe Fleur De Lys - Nothing To Say CDにはFleur De Lys名義にされていますが、実際の制作段階ではTony Headの変名であるTony Simonのセカンドシングル用に制作されてたのではないかと思われます。Tony Simonの最初のシングル盤はハスケルらFDL勢とシャロン・タンディが参加したGimme A Little Sign (1967年)がありました。こちらは以前当ブログでも紹介しましたが、米国人ソウルシンガー、ドニー・エルバートのプロデュースでした。 Nothing To SayについてはFDL関連書籍に以前より「アセテート盤のみ」と書かれていたので、本CDにもそのテストプレスから収録されたのだろうと思います。 トニー・ヘッドはデイブ・アンソニー名義でハスケルらと同郷の歌手で、ジャイルズ兄弟とも60年代初頭に共演してた人物。昔なじみのハスケルがFDL入りを誘ったらしいのですが、肝心のハスケルは1968年春にトニーと入れ替わる様にFDLを脱退してました。 ではなぜトニーサイモン名義ではなくFDLとして収録されたのかというと、FDL名義の未発表曲として記載したほうが未発表曲CDとしての売りになるからとアシッドジャズ側がリリース時に判断したのかもしれません。 ちなみにもう一曲FDL名義の曲、 I Walk The Sandsが18曲目に入っています。 こちらはFDLが正規デビューする以前に吹き込んだアセテート盤からの収録。こちらもコレクターにとっては幻の1曲でしたので、きけること自体が奇跡だなと感じました。 またこのCDには、トニーヘッドの前のバンド、Dave Anthony's MoodsのSee My Soul、FDL解散後残党が組んだThe Amboy Dukes(同名米国バンドとは別バンド)の曲など、レア曲が19曲もてんこ盛りなのでお得感があります。ハスケル関連としては最難関だと思えたFDL時代のアセテート盤が聞けるということだけで購入しました。 通販サイトの多くではかなり高値になってるCDですがまめに海外、Ebayなどを調べていると出物が出るかもしれません。ご購入を検討される際の参考にしていただければ幸いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 8, 2018 09:26:39 AM
コメント(0) | コメントを書く
[キングクリムゾンメンバーズワーク] カテゴリの最新記事
|
|