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SANAMI After
第3章 Nightmare(7) スクエアが少女に訪ねる。 「ああ、怪しい者じゃないんだ・・・聞きたいことがある」 「な、なんですか?」 少女は怪しそうな目つきでスクエアを見つめる。 まあ、いきなり見知らぬ人(天使だが)に話しかけられたら怪しむか。 今の世の中は物騒だからな。嫌になる。 「突然だが・・・最近、変な夢をみてないか?」 「え゛!?」 少女はさぞ驚いたようだ・・・そりゃあ知らない人にいきなりそんなこと言われたら驚くか・・・。 「・・・・・・はい」 その後少女はうなずいた。 「その夢の話を聞かせてくれないか?」 すぐ近くに公園があり、俺たちはそこのベンチで話を聞くことにした。 「誰だか知りませんが、おっしゃるとおり、最近変な夢をみるんです」 「ああ、申し遅れたが俺はスクエア。隣の奴も俺の仲間だ」 「変な名前・・・」 まあ、変な名前だろうな・・・スクエア。日本語にすれば“四角”だもんな・・・ って、俺ってまだ名前ないのか? 「ええとですね、変な空間に私がポツンと立っているんです。そこへ変な声が響くんです。」 ―辛いこの世で生きてないで、我々と共に生きよう 「怖くて怖くて・・・いったいなんなんでしょう?」 間違いない。声の正体は悪魔だ。俺も前に同じような夢を見たことがある・・・。 ・・・佐奈美も・・・。 ・・・・・・。 「よし、安心しろ、俺たちがお前を助けてやる」 「え?」 「俺たちのそばを、離れるな・・・」 俺はスクエアと少女のやりとりを見ているだけだが・・・ なんにしてもこの少女を助けなければ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年04月26日 22時02分26秒
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