意外な売国奴なのでは???
売国奴という言葉自体、何だか軽々しくてあまり使いたくない言葉なのですが、朝倉慶氏の「2012年、日本経済は大崩壊する!」を読んで、第4章の部分でこの言葉はどうしても脳裏に浮かばざるを得ませんでした。同書は、日本国債に関してもその危険性を論理的に解説し、わずか300ページも満たないボリュームの中、世界を取り巻く金融経済がどのようなものかを非常に分かり易く解説している良書だと思うのですが、以前から断続的に流れている中国の日本企業の株買いのニュースに対する状況にも解説がなされています。以下は、セラフィームもホールドしている三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)の株主構成なのですが、SSBT・OD05・オムニバスアカウントトリーティ 37,187 (2.6)は中国資本らしいです。 【株主】 [単]722,006名 万株 日本トラスティ・サービス信託銀行信託口 90,458 (6.3) 日本マスタートラスト信託銀行信託口 62,469 (4.4) SSBT・OD05・オムニバスアカウントトリーティ 37,187 (2.6) 日本TS信信託口9 27,139 (1.9) 日本生命保険 27,132 (1.9) ステート・S・BT 19,489 (1.3) 日本マスター信信託口(明治安田生) 17,500 (1.2) BONYメロンフォーデポジタリーホルダーズ 17,173 (1.2) トヨタ自動車 14,926 (1.0) ステートSBT(2) 13,892 (0.9) -------------------------------------------------------------------------------- 31.7% 5.5% ‥% 23.1% ちなみに、この投資会社、2008年くらいから日本株買いあさりに暗躍しており、昔はチャイナという文字が入っていたのですが消したみたいですね。。。 加えて所在地はシドニーになっているということで、胡散臭さバリバリですwで、要点の誰が売国奴かというと、朝倉氏によるとこの買い付け戦略をアドヴァイスしたのは東京証券取引所の元取締役会長の西室泰三氏だと言うことなのです。 驚愕すべきことは、まだ取締役会長だった時期に中国側に「地道な小口投資を目立たぬようにやった方が良い」と示唆したとのことで、この戦略、まんまと各有名企業が引っかかっています。。。一応、確認したところ、ソニー・キャノンは最新の四季報でも同名が株主に名を連ね、本著では他の有名企業も紹介されております。 尤も、このネタは先で触れたように新聞のニュースなどにも何度か話題になっていたわけですが、アドバイザーが日本人ってw それにしても、まだ在職時期の2006年-2008年くらいになるでしょうか??? 阪大の院生から、シャープのペイは安く次々とサムソンに日本人技術者が引き抜かれているという話を聞いておりましたが、拝金主義というかどんどん何でもありの様相を呈してきた時世になってきた気がします。尚、この書が書かれたのは2011年ですから、現在では日本の継続している株安も逆風に働き、中国側の日本株買いはさらに色々な企業に波及している気がします。PBRどころか、配当金で見ても現在の世界基準からすれば、とんでもない株安状態ですから。【送料無料】2012年、日本経済は大崩壊する! [ 朝倉慶 ]楽天ブックス