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ちゅにむはなにむ~ともしびチャペル日記帳

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2005年08月12日
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カテゴリ:信仰・教会
「嫌韓流」というマンガを目にした。
「日本人よ。韓流、韓流とさわぐなかれ。
 韓国ってじつはこんなにひどい国だ」という
立場で、日本の韓流を批判している。
中国や韓国の反日と同じレベルで、これでもかこれでもかと
韓国や韓国人の問題があげつられている。

初めは「またか」と思っただけだった。
しかし時間がたつにつれ、「この本の何が問題か?」
を考えるようになった。
そして気づいた。
反日問題も、嫌韓流問題も、中東問題もテロも
すべての根は一つだ。
それは、攻撃のための攻撃、批判のための批判でしかない。
動機そのものが問題なのだ。
平和を作り出すことが目的なのではなく、
相手を叩き潰すことが目的なのだ。
その結果として生み出された、たまたま紛争が
なくなった状態を、平和と誤解しているにすぎない。

戦後60年の節目の年と言われる。
しかし日本の8月はどうも、被害者としての戦争終結が
強調されているように思う。
いや、日本だけでなく、どこの国でも、「われらこそ被害者」
という立場をとるのだろう。それは戦勝国と言われる国に
おいても全く変わらない。

「わたしこそ被害者」この視点に立つ限り、平和は決してやってこない。
「わたしもまた加害者」という視点を忘れてはならない。
それは決していわゆる自虐ではない。歴史は100%客観的に見ることは
できない。言おうと思えば被害者も加害者になるし、加害者も被害者になる。だから、みんなが「わたしは悪くない、悪いのはあいつだ」と言うことができるのだ。そしてそこに新しい争いが起こってくる。
だから「どっちが悪いのか」という議論は解決策にはならない。

一つの言葉を考えてみたい。

「どうしたら和解できるのか」

「わたし被害者、あんたが加害者」紛争の当事者たちがいつまでも
その立場を崩さないならば、平和は決してくることはない。

「どうしたら和解できるのか」

その立場に立って、自分を、相手を見るならば、おのずと
自分のなすべきことがわかってくるはずだ。
何をしたか、何を言ったかではなく。

「どうしたら和解できるのか」

その立場に立った批判なら、きっと受けとめられる。
反日、嫌韓流、すべてのムーブメントの根底が、

「どうしたら和解できるのか」

という立場に変わらねばならない。

「平和を実現する人々は幸いである
 その人たちは神の子と呼ばれる」と主イエス様は言われた。
だが、神の子主イエス様は、平和を実現するために自らを
犠牲にされた。
平和の実現は、決して簡単ではない。
けれど、実は簡単だ。

「どうしたら和解できるか」

スタート地点を変えよう。





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最終更新日  2005年08月12日 11時25分44秒
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