テーマ:今日のお出かけ ~(8177)
カテゴリ:お出かけ編
今年7月にできた、道の駅あまるべに行ってきました。
あまるべ・・・そう、あの餘部(あまるべ)鉄橋のあまるべです。 駐車場に車を止めると、もうすぐそこは日本海でした。 気がつくと、真上の高架橋を列車が通過する音が聞こえてきました。 小学生の頃使ってた"ジャポニカ学習帳"。 表紙の内側に、いろいろクイズやためになることなど、載ってましたよね。 その中で記憶にあるのが、"鉄道のいろんな1番"でした。 日本一長い駅名や、短い駅名などなど。 もうウン10年前のことですから、すべての記録が変わってることでしょう。。。 そしてその中で、"日本一高い鉄橋"というので、餘部(あまるべ)鉄橋が 載っていました。 2007年に現在のコンクリート橋に架け替えられたので、 もう鉄橋とは呼ばないのですね。。。 道の駅より先に、JRの餘部駅に向かいました。 なにせ見上げる高さのところに線路があるのですから、 当然駅も、その高さまで登っていくことになります。かなりハードでした。。。 そろそろ、高架橋が目の高さになってきたころ、おや? アップにしてみましょう。。。 ギョエ~!!スズメバチ(と思われます)の巣が!! もう、ブンブンと、出入りしておりました。 かなり離れた距離(高さ?)なのでよかったですけど。。。 駅の高さより少し上が、展望スポットになっていて、 線路が見下ろせるようになってました。 左側(海側)に見えるのが、旧鉄橋の線路ですね。 本当に、静かな、穏やかな、海沿いの町です。。。 この静かな町を、26年前、突然の惨劇が襲ったのですよね。 列車転落事故、あまるべを語るには、この事故は避けては通れないでしょう。 26年前の12月、その日私は母と自転車で出かけていました。 「今日はものすごく風が強いね~。」と言いながら、 自転車に乗り、こぎ出そうとした瞬間、突風が吹き 自転車は前に進むことができず、ピタッとその場に止まってしまいました。 ちょうど、向かいからの風だったので、自転車は静止しましたが、 あれが自転車をこいでる最中に、真横から吹いていた風だったら、 横転していたかもしれません。 自転車をこいでいて、あとにも先にも記憶がないくらい、それくらいの強い風でした。 家に帰り、夕方のニュースを見て、本当にびっくりしました。 あの、ジャポニカ学習帳で見た"日本一高い鉄橋"から、列車が落ちたのだと。 突風にあおられて、回送中の客車が転落したのです。 私の実家も"兵庫県の海沿いの町"にありますが、 北と南の正反対、穏やかな瀬戸内海に面しています。 穏やかな瀬戸内の町で突風に吹かれた同じころ、 日本海では、もっともっと激しい風が、吹きっさらしの鉄橋の上の列車めがけて 吹きつけ、乗客が乗っていない軽い客車を吹き飛ばし、 鉄橋の下の水産加工場を直撃、工場の従業員さんと、車掌さんが亡くなるという、 とても痛ましい事故が起きていたのです。 現在のコンクリート製の橋梁と、静かなあまるべの町を見ながら、 この先、2度と、こんな痛ましい事故が起きてほしくないと、強く願いました。 展望所から下りていき、駅に向かう途中、列車がやってきました。 展望所の前に駅舎に行っていれば、フェンス越しではなく、 目の前で列車を撮影することができたのに。。。ちょっと残念。 さて、駅舎はというと、無人駅で改札もなく、簡単に中に入れてしまいます。 新しいホームができたのと同時に、新しくなった待合所があるだけです。 駅を出て、下まで降りると、橋脚のたもとに慰霊碑が立っていました。 亡くなった6人のお名前が書いてありました。 心からご冥福を祈り、手をあわせました。 そしてようやく道の駅へ。 休憩所には架け替えられる前の、鉄橋の模型が展示されていました。 きれいな休憩所に、豊富な野菜売り場、そして利用しやすい価格のお食事処、 理想的に作られてる道の駅です。 が、今回のドライブは、やはり楽しいだけではすませられなかったですね。 起こった事故が余りにも痛ましかったですから。。。 道の駅に観光客がこれからも来ることで、 忘れられた町、忘れられた事故とならずにいてほしいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.10.11 23:36:19
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