「蔵」に泊まる
16日の日記の続きです。琵琶湖一周の旅、湖西から奥琵琶湖へ回り、道程もほぼ半分の長浜がこの旅の宿泊先です。当初予定だった6月に予約していた公共の宿は、前日になり急きょのキャンセル、そのままスライドさせるつもりだったんですが、当初、福井県に泊まる予定でしたが、ルートを見直し、宿泊先が長浜周辺ということになり、宿を探し直すことになりました。公共の宿専門の我が家ですが、今回諸処の事情により、民宿に泊まることになりました。北国街道の宿「紗蔵(さくら)」という、古民家を再生し、数年前にオープンした民宿です。お値段は他に比較検討した公共の宿にも負けないお安さです。何が魅力だったかというと、"離れの蔵"があったこと。母屋の方に3室(ウチ1室は1人用)、離れの蔵が2室、予約時には蔵は1室だけ開いていました!去年の和歌山旅行で、部屋の中で騒いで、私から旦那から、かわるがわるに怒られまくった子供たち、せっかくの楽しい旅行なのに、もっとのんびりさせてあげたかった。。。いつかはコテージに泊まってみたい。。。という気持ちもありましたが、紗蔵のホームページに「コテージ感覚で」と書かれてたことに、もうすっかりその気になってしまったのでした。さて、蔵に泊まるって、いったいどんな感じなのでしょう。。。そして、公共の宿にばかり泊まってる私たち、10年以上ぶりの民宿の泊まり心地は。。。16日夕方、予定より早く5時過ぎに「紗蔵」に到着しました。娘には「もう帰る」と言ってたので、途中下車したことをとてもいぶかしがりました。「寄り道なの?」本当は泊まるのかと聞きたいところなんでしょうけど、その建物の雰囲気が、とてもじゃないけど6才の娘が知る限りの宿泊施設という感じではありません。 もとはちりめん問屋さんだったという、古民家を再生した宿。もう、すっごい趣があって、いい感じです。娘にとって、いったいどこに来たんだろう?って言う感じだったようです。「お部屋はこちらになります」と案内されたのが、ロビー横の出入り口から軒続きに濡れ縁を渡って行ったところにある、まさに"蔵"でした!名前は「壱の蔵」。(もう1つの蔵が"弐の蔵")蔵に入って、案内してくれたお姉さんも戻っていいたあと、待ち構えてたように娘が「ひょっとしてホテルなの???」と聞いてきました。そうだよというと、やはりの大喜び。はぁ、今回も内緒にしとくのは疲れましたわ。。。(笑)これが蔵の室内です。吹き抜けの2階建てになっていて、2階部分が寝室で、すでにお布団を敷いていてくれていました。子供たちは予想通り大喜びで階段を上ったり降りたり。。。はしゃぎまわりです。ほんと蔵にしてよかった。。。でも、一つ予想外だったのが、子供たちが勝手に喜んで上がったり降りたりすると思ってたのに、「お母さんもあがってきてよ~~~」えぇぇ~?なんで私も?はぁ、予想外に付き合わされました。。。夕食の時間になり、母屋のダイニングへ移動しました。 「多行松」といわれる珍しい松の木がライトアップされた、きれいなお庭を眺められるダイニングでの夕食です。家族経営の民宿で、おもに娘さん2人が切り盛りされているようですが、食事はお母さんらしき方も運んできてくれました。 左が基本の食事。写真には載っていませんが"近江牛の陶板焼き"や、わかさぎのてんぷらなどもあり、ごちそうでした。お肉があるのがやっぱり嬉しい♪あと、"焼き鯖そうめん"というのが、この長浜地方の名物料理だそうです。やっぱり旅にきたら郷土料理をいただかないとね。近江牛もね♪(笑)いわゆる旅館の会席料理とはまた違い、家庭料理の暖かい味で、とてもほっこりできました。子供の食事は、娘の分だけ「おうどんとおにぎりのセット(写真右)」を追加でオーダー。そして、弟の分は、無料で「白ごはんとふりかけ」を出していただきました。ふりかけごはん大好きな息子には何よりのご馳走。。。(笑)お姉ちゃんのおうどんを分けたり、みんなでおかずを分けたりして、家族4人でおいしくいただきました。(旦那はご飯のおかわりも♪)食事が終わって部屋へ戻ろうと思ったら、お姉さんに呼び止められ、2階の読書コーナーに絵本があるから、お部屋に持って行ってもいいですよ、と言われました。母屋の2階に客室が2室と、読書コーナー(喫煙スペース)があります。シーンと静まり返った2階の廊下。子供たちのぺたぺたという足音さえ気を使うくらいです。本当に蔵に泊まれてよかったと、ここでもしみじみ。。。絵本を数冊貸してもらって、早々に蔵へもどりました。貸してもらった絵本で超盛り上がる子供たち。うーん、よかった。お風呂は、予約したときに時間を聞かれて、それで貸し切りの予約ができました。2つのお風呂があるようで、男女で別れてるのではなく、客室ごとに使ってるようですね。家族4人一緒に入るなんて、たぶん初めてです。 家族4人で入るには十分な広さです。もう1つの方のお風呂は陶器の湯船で、そっちも興味あったけど、家族4人ではやっぱり大きいほうで正解ですね。公共の宿の女湯で、ここより狭かったこともあったんじゃないかなぁ。。。家族風呂もいいもんですね♪さて、今回の宿泊プランは、大人2人1室の料金に、子供の布団を1人分追加という形。なので、お布団は3組とアメニティも3人分用意されてました。添い寝の弟は無料なのですが、子供用にと2人ともに部屋着として浴衣ではなく作務衣を用意してくれました。(大人は普通に浴衣と丹前です) 超可愛い♪子供の作務衣姿って、可愛いですね。以前子供用の浴衣を借りた宿もありましたが、子供は喜んで着てましたが、やっぱり寝間着としては無理があるんですが、作務衣はいいですね。そして3組の布団に4人できゅうっと就寝しました。普段寝像の悪い子供たちですが、布団から飛び出ることもなく、起床時刻になりました。朝食も夕べと同じダイニングで。 左が大人用の朝食。右の子供用は、何と無料でつけてもらいました!お味噌汁&海苔大好きの娘にはたまりません♪おいしくいただきました。出発前、蔵の前で写真を撮ってもらい、その写真もプリントしていただきました。公共の宿専門だった私が、今回本当に偶然に見つけたこのお宿ですが、とてもいい思い出を作ることができました。古民家を再生したとても趣のあるたたずまい、さらに離れの蔵に泊まるという、そうそうできない体験ができ、また子供たちにもいろいろなサービスをしていただいて、これで今回30,000円でお釣りがきたのですよ。公共の宿も顔負けのお値段です。暖かくもてなしていただいた、お姉さま方にも感謝でいっぱいだったのですが、宿を出るときに、1人の方がちょうど他のお客さんのお相手をされていて、おひとりにしか挨拶が出来ずに出ることになってしまったのが少し心残りでした。この場をお借りして、改めて、お世話になりありがとうございました、と言いたいです。宿を出て、2日目の観光の様子はまた次回の日記で。。。続きます。また、宿の様子は私のホームページでも紹介していますので、そちらも見てください。