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テーマ:猫のいる生活(138984)
カテゴリ:猫のこと
和室の座布団におしっこをされてから3日。
そのときは状況から太郎の仕業かと思われたが、 その後太郎が洗面所においてあるトイレで用を足してるのを目撃。 こうなってくると容疑は全猫にかかってくることとなった。 以来家庭内猫ストーカーと化し、10分おきに猫の位置を確かめ、 少しでも動きがあると(特に寝室方面に向かったときは) こっそり後をつけ、行動確認するも結局現場を押さえるに至らず。 だけどとりあえず、太郎、エマ、梅子、ひとみに関しては トイレで用を(小)足しているのを確認。 ということは。。。まさか、ナツか?! あのおとなしくて品行方正、うちの猫たちの中でもっとも 模範的な猫らしい猫、ただ1匹正しく「ゴロニャ~ン♪」 と発音できるあのナツが・・・?! もちろんいくらストーカーと化したいっても、丸1日 張り付いてるわけにはいかない。 うちは典型的な普通のマンションなので、南側にLDK、 真ん中にトイレやお風呂があり、廊下があって北側に寝室と もう1部屋という長方形をしている。 トイレは洗面所に1個、寝室に1個、寝室の隣の北側の部屋 (物置となっている)に2個、合計で4個置いてある。 一応、猫のトイレは来客(ほとんどないけど)のことや 猫が落ち着いてできることを考えて、目の届かないところに おいてある。しかもナツは1番目の届きやすい洗面所では あまりしなくて、寝室か物置部屋のトイレを使っているから 確認できなかっただけかも知れない。 とは言え実はナツには前科がある。実はナツは、うちに来た当時は まったくトイレができなかったのだ。 ナツは近所の小学校の校庭で、1匹でうろうろとしているところを その小学校に通う生徒に保護された。 最初はその小学生のうちに連れて行かれたが、母親から 当時私が所属していた地元の小さなボランティアグループに 「飼うつもりで保護したが、子供にアレルギーが出て 飼えなくなった」と通報があった。 それで私が担当となって、預かって里親さんを探すことに なったのだが、多分アレルギーというのは口実で、 トイレができなかったのが原因で飼育放棄されたと思われる。 うちに来たときに、つれてきたボランティアが「保護したうちで、 座布団におしっこをしてしまったらしく、トイレができない みたいなので里親探しの前にしつけが必要だよ」と言われた。 ナツはとても人懐こくおとなしい子猫で、バリバリの野良って 感じじゃなかったので、当初は「ケージに入れてトイレを置いて おけばすぐに覚えるでしょ」と楽観的に考えていた。実際、 ほとんどの子猫がトイレを苦もなく覚える。というか本能的に、 トイレを置いておくとそこでする。ところがナツは、近くにトイレを 置いておいても目もくれず、寝床にしている猫ベッドにしてしまう。 そして人間の寝室に入ってベッドに登るとおもむろに掛布団にも してしまうのだ。これは困った。私は基本的に猫をケージや1室に 入れておくのはとても嫌いなんだけど、背に腹は変えられない。 しょうがなく仕事に出かけている間は子猫部屋(物置部屋)に 入っていてもらうことになった。 それからしばらく、仕事から帰って部屋をのぞいては、あちらこちらに してあるおしっこやうんちを見つけ、落胆する、という毎日。 疲れて仕事から帰ってきて、粗相をした床の掃除や猫ベッドの 洗濯を毎日するのはとても大変でストレスフルだったけど、 かと言って仕事休んでつきっきりでトイレトレーニングをすることも できなかったので、ナツにはがんばって自発的にトイレを 覚えてもらうしかなかった。 ナツはとても人懐こく、人と目が合っただけでゴロゴロと 喉を鳴らすような子だったが、子猫部屋に1匹で隔離しても 「出してくれぇ~」と鳴きわめくこともなくとてもおとなしかった。 私が部屋に様子を見に行くとゴロゴロと喉を鳴らしてくっついて 離れない。そんなナツがいとおしくてしょうがなく、毎日抱っこして しっかりと目を見て「君のように人懐こい子猫は野良としては 生きていけないんだよ。人間と暮らすには、ちゃんとトイレが できないとだめなんだよ」と言い聞かせ、ついには「ちゃんと トイレができたらこんな狭い部屋にひとりぼっちでいなくても いいんだよ。ずっとうちにいていいから、とにかくがんばって トイレを覚えようね」と言う毎日となった。 そんな日々が2週間ほど続き、体も心もくたくたに疲れてたんだけど、 ある日帰っていつものようにナツの部屋をのぞくと、 ちゃんとトイレがしてあった!!! 「なっちゃん!トイレ、ちゃんとできたの~!!!」と うれしくてうれしくて、抱っこして褒めまくった。 そう、ナツは私の言うことを聞いて、自分でちゃんとトイレを 使うようになったのだ!一度トイレをトイレと認識するともう ほとんど心配はない。それからはそれまでがうそのように 毎日ちゃんとトイレで大も小もするようになり、徐々に部屋を 開放し、最後には寝室に入れてもお布団にしなくなった。 これでもう大丈夫だと思った私は早速グループの主催者に 電話で報告し、「もういつでも里親さん探しして大丈夫です!」 と言った。そしたらなんと、そのときはもう完全にトイレを覚えて いたのにもかかわらず、ナツは1回だけお布団におしっこを したのだ。そう、私はナツが私の言葉を完全に理解している、 ということを忘れ、トイレができたらうちにいていい、 と約束したことを忘れていたのだ。それでこの子はそんなにうちに いたかったのか、とたまらなくいとおしくなり、うちの子になった。 ナツは自分で自分の家を決めたのだった。 そんなナツだけど、トイレを覚えてからは、あの抗議の 「お布団おしっこ」以来、1度も粗相はしたことがないのだ。 だから今回も、ナツとは断定できないのだが、うちで粗相の 前科があるのはナツだけだ。ひょっとして何らかの理由があって、 トイレは使いたくないけど、私が言い聞かせたことを覚えていて、 私の目の届かないところでこっそりしているのかも知れない。 今日も玄関を入ってすぐの廊下のど真ん中で新しい おしっこ跡を発見。乾いてカーペットの色が変わっていたので、 多分したばかりじゃなく何日か前にしたものらしい。 1人ずつ呼び出して尋問をするも全員「黙秘」。 だけど部屋の隅っことか、物陰とかならともかく、 廊下のど真ん中ならいくらなんでも現場を押さえられても おかしくないはずだ。ということは、人間が出かけているときか、 夜寝ているときにしている可能性が高い。 となると犯猫特定はほとんど不可能に近い。 なんかいい対策はないもんだろうか。。。 誰がしてるにしろ、急激な変化とか、子猫を保護したとか 強いストレスの心当たりがまったくないのだ。 原因がわからないと対応の仕様がなくて本当に困ってしまう。 とりあえずできることとして、全部のトイレを洗って 砂を全取替え、全員に「絶対に怒らないから、誰がしたのか 教えてね」と言って聞かせた。 あ~、ほんとに猫がしゃべってくれたらなぁ。 しばらくは様子見するしかないようだ。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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