吟遊映人ア・ラ・カルト 2017
私が住んでいるところは日照時間も長く、温暖な地域なのに、年々寒さが堪えるようになったのは一体どういうわけなのか?膝からつま先まで氷のように冷たいかと思えば、顔はほてり、首回りに汗までかいてしまうという上下半身のギャップ。世間ではそんな症状を、更年期障害と呼びます。 学生時代、バイト先のヒステリックなオバさんに対し「あの人、絶対に更年期に違いない」とぼやき、理解のなかった自分を殴ってやりたい。女性の体調が大きく変化しようとしている過渡期を、想像でしか知り得ない若いお嬢さんたち、何十年かしたら必ず我が身に降りかかるので心しておくように。(笑) 今年、当ブログの管理人はいよいよ更年期に突入したのか、不安定な体調に戸惑う一年でした。とはいえ、物事にはすべて「準備」というものが必要なので、私にとっては大切な心の準備をさせてもらいました。おかげで来年は、もっと自分の体調の変化を「ふむふむ、こうなるのねー」と、素直に受け入れられそうな気がするのです。女性ホルモン(エストロゲン)が減少してしまうのは仕方のないこと。加齢とともに卵巣機能が老化して、肉体が女性としての仕事終いをするのだから、それは至って普通のプロセスなのです。更年期におけるエストロゲンの減少による諸症状をあげると、次のとおり。 のぼせ・ほてり・発汗・めまい・関節の痛み・疲労感・不眠・不安・ゆううつ・もの忘れ etc...他にもいろいろあってキリがありません。ならばこんな症状に対し、どのような対策を取ったら良いのでしょうか?(もちろん個人差があるので、酷い人は医師に相談するのがベストですよ。) 私がお世話になっている婦人科の待合室に置かれていた冊子には、不調を乗り切る対策として3つのヒントが取り上げられていました。 1. 適度な運動:ウォーキングやストレッチをすることで身体の血行をよくする。肩こりや冷え、不眠にも効果がある。 2. サプリメントで偏りがちな食事のバランスをととのえる:とくに大豆に含まれるイソフラボンには更年期症状をやわらげる働きがある。 3. 趣味を持つ:不調のことでゆううつになりがちなメンタルをととのえるために、気が紛れるような楽しみを見つけることが大切。 諸症状をやわらげる改善法は十人十色だと思いますが、もし、漠然と何をしたら良いのかわからずに悩んでいる方がいましたら、上記のヒントを試してみてはいかがでしょうか?さて、一年をしめくくる大晦日に更年期の話題が大半になってしまい、恐縮です。ただ、自分をこうして見つめ直すと、「ああ、私にはこれが足りなかったなぁ。これからはこうしてみようかなぁ」と、傾向と対策を練ることができます。私は更年期に突入したことで、心と体を見直すチャンスだと捉えたいです。来年は大好きな映画、読書をムリのない程度に楽しみたいと思います。そして何か、皆さんにおすすめしたくなるようなステキな作品と一作でも多く出合いたいです。本年も吟遊映人の記事を読んでいただきまして、本当にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。皆さま、どうぞ体調管理に気をつけて下さい。健康を害しては何をやっても楽しくありませんから。では、良いお年をお迎え下さい。 平成29年 大晦日