ご機嫌な毎日　＜東京見聞録＞

　ACのCMばかり流れていた時期、

仁科明子の子宮頸がんの予防について、繰り返し流れていました。

うんざりするくらい。

　でも、それで気になって病院へ向かった人が一人でも増えたのなら、

それでいいかな・・・と、思っていました。

　去年、会社の健康診断で、子宮頸がんの疑いが発覚して、

１年が経ちました。

その間も、数ヶ月に一度病院で検査を続けていました。

毎回ドキドキして、

それはもちろん検査も嫌だけど（頸部と内膜を両方していたので）

何より２週間後に結果を聞きに行くまで、

特に待合室で順番を待っている間・・・本当に嫌でした。

　だけど、私自身の体の事です。

逃げる訳にはいかないし、どんな結果でも受け止めなければなりません。

誰も代わってくれないのだから。

　毎回、そんなことをつらつらと考えつつ、待っています。

今日も３ヶ月ぶりの検査の結果待ち。

ドキドキしながら、診察室のドアを開けて先生の表情を伺います。

　「何か変化ありませんか？出血とかありませんか？」

いつもの声掛け。

　「特にありません」

そしておもむろに　

　「結果ですが、特に異常ありませんでした」

　その瞬間、いつも出る言葉が　「ありがとうございます」

不思議です。

　３～４ヶ月に一度、検査をしてきた１年。

半年くらい結果が良かったのか、次回は半年後。

　半年後。

今まで発病した訳ではありませんが、

次の予約の予定を手帳に記入したときから、何となくカウントダウンが始まります。

　今度は半年後。

それまでちゃんと生きていこう。

次、何を言われてもどんな結果でも受け止められるように、過ごして行こう。

　何回目からか、そんな風に思うようになりました。

　次の検査までの猶予期間。

どんな風に生活をするか、それできっと結果が決まるように思え、

毎日を大切に生きないと・・・と、

いつも病院の帰りに思っています。

　ま、そのうち忘れるのですがね。

　みなさんも、ちょっと気になって、

まだ検査を受けていないのなら、ぜひ受けてください。

少しだけ勇気が要りますが、

ほんの少しだけですから。