シネマ雑報
ありとあらゆるジャンルの映画を、独自の観点からちょっぴり辛口で批評するページです。 (決して毒舌や誹謗中傷、罵詈雑言などは一切含みません。………たぶん) 本日の批評は、こちらの映画です。 いま現在までに批評した映画の本数は151本です。
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ここのところちょっとマイナー気味な映画が続いてしまっているようなので、たまには超メジャー級の映画を批評したいと思います。
と言う訳で、本日の映画は「スパイダーマン2」です。 まずはストーリーです。 グリーン・ゴブリンとの激しい死闘から2年が経ち、ピーター(トビー・マグワイア)は大学生となり、アルバイトと授業に追われながらも正義のために戦う多忙な日々を過ごしていました。ですがそのスパイダーマンとしての華々しい活躍とは裏腹に、ピーターとしての生活が犠牲となり、その結果親友であるハリー(ジェームズ・フランコ)との仲はぎこちなくなり、想いを寄せていたはずのメリー・ジェーン(キルステン・ダンスト)には新しい恋人ができてしまったのです。凡てのことに嫌気がさしてしまったピーターは、ついにスパイダーマンをやめる決意をするのですが………、と言った感じです。 この映画は世界75ヶ国で愛読される人気アメリカン・コミックを映像化した映画「スパイダーマン」の続編で、今作も最新の映像技術を駆使し、迫力のあるアクション・エンタテインメントに仕上がっているのです。 まあ前作に引き続き言わずと知れた大ヒット映画ですので、今作だけを見る方は少ないと思われますが、一応ご説明しておきますと、主要な登場人物のキャスティングは前作とほぼ変わりません。ですから前作をご覧になっている方にはとても馴染みやすく、すぐにその世界観に入って行けるはずです。 もちろんストーリーの方も前作から引き継いでいますので、まだ前作を未見の方にしてみれば所々分からない点も出てくるでしょうが、ストーリー的にはヒーローものによくありがちな「ヒーローとして生きるか、それとも一般人として生きるか」と言った主人公の葛藤がメインの単純なものですので、今作からでも充分に理解できるはずです。 それにこの映画最大の見せ場はやはり、ビルとビルの間を蜘蛛の糸で飛び移って行くジェットコースターのような迫力のあるシーンですから、下手な理屈など抜きに誰でも楽しめるはずです。もちろん映画館で見られるのであれば、それがベストなんですけどね。 ただ一つ残念なのは、敵であるドック・オク(アルフレッド・モリナ)があまり手強そうな敵には見えないと言う点です。いくら金属製の人工アームが4本あるとはいえ、やはりそれだけではインパクトに欠けてしまい、観客の恐怖心を煽(あお)ることができないのです。できればもっと奇抜なアイデアが欲しかったと言えるでしょう。 それとこれはまあ余談なのですが、それにしてもキルステン・ダンストはやはりヒロイン役のイメージには合いません。私生活でもトビー・マグワイアと別れてしまっているのですから、二人の撮影がぎくしゃくするのは当然です。なのにそれでも彼女を起用するのには、もしかしたら何か裏があるのかもしれませんね。 果たしてキルステン・ダンストは次回作も続投するのでしょうか、その点もこのシリーズの見ものと言えるでしょうね。 監督 サム・ライミ 制作年 2004年 制作国 アメリカ 上映時間 127分 ジャンル アクション/アドベンチャー/青春 出演 トビー・マグワイア/キルステン・ダンスト/アルフレッド・モリナ/ジェームズ・フランコ/ローズマリー・ハリス/J・K・シモンズ/ディラン・ベイカー/ビル・ナン/テッド・ライミ/エリザベス・バンクス/ブルース・キャンベル/ドナ・マーフィ/グレッグ・エデルマン/ダニエル・デイ・キム/クリフ・ロバートソン/ウィレム・デフォー/バネッサ・フェルリト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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