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最悪です。パソコンがウィルスに感染してしまい、Cドライブが壊滅状態に陥りました。
何とか自力で復旧はしたものの、バックアップのデータが少し古ために、また使い易くカスタマイズするのには相当な時間が掛かってしまいそうです。 幸いに、Dドライブに入れておいた23本もの映画批評の下書きは失われずに済みましたが、やはりかなりの痛手となったことは間違いありません。 何とか暫くは更新を続けられそうですが、ペースダウンは必至となるでしょう。 まあ済んでしまったことをいつまでも愚痴愚痴と言っても仕方がありませんので、ここらで気分を入れ替え、映画批評を始めたいと思います。 本日の映画は、「ギター弾きの恋」です。 まずはストーリーです。 1930年代、シカゴ。派手で目立ちたがり屋のエメット・レイ(ショーン・ペン)は、才能あふれるジプシージャズのギタリストで、その美しい音色の演奏は誰もがうっとりと聞きほれるほどの腕前でした。ですが一方で彼は、娼婦の元締めという顔をもち、女遊びにも目がなく、芸術家にありがちな破滅的な生活を送っていたのです。そんなある日、エメットはニュージャージーの浜辺で出会った娘、ハッティ(サマンサ・モートン)をナンパします。ところが実は彼女はまったく口のきない娘で………、と言った感じです。 この映画は「世界中がアイ・ラブ・ユー」や「セレブリティ」などの話題作を手がけてきたウディ・アレンの30本目の監督作品で、主人公の「派手で目立ちたがり屋なギタリスト」であるエメット・レイを演じているのは、この作品でアカデミー主演男優賞にもノミネートされたショーン・ペンです。 まあストーリーとしては恋愛ものによく有り勝ちなパターンで、身勝手な男と純真で素朴な女の恋物語なのですが、一応は史実をもとに作られています。 そしてその見せ方がちょっと変わっていて、一つ一つのエピソードには監督のウディ・アレンやエメット・レイを知る人物たちによる解説が入り、そのいくつもの回想シーンによって映画が構成されているのです。 これは恐らくエメット・レイという人物の事をより詳しく知ってもらうための演出なのでしょうが、女性の方から見ればこのエメット・レイという人物は最低の男に映るかもしれません。次から次へと新しい女性を求め、飽きてしまえば捨ててしまい、まるで女性を物のように扱うのです。 ですがそんな彼が、ささやかな愛情こそが真の幸せであると気付く姿はとても切なく、思わずエメット・レイという人物に誰もが惹き込まれてしまうのではないでしょうか。 失ったものの大切さと言うのは、まさに失ってみなければ分かりませんが、誰もが一度は経験している事だけに、心に染み込みやすいのかもしれませんね。 まあ残念ながらこの映画を名作入り(80点以上)させることはできませんが、演技力の抜群なショーン・ペンとサマンサ・モートンの2人が作り出すささやかな幸せを、是非一度ご覧になってはいかがでしょうか。お勧めの映画です。 監督 ウディ・アレン 制作年 1999年 制作国 アメリカ 上映時間 95分 ジャンル ロマンス/ドラマ/コメディ 出演 ショーン・ペン/サマンサ・モートン/ユマ・サーマン/ウディ・アレン/グレッチェン・モル/アンソニー・ラパグリア/ブライアン・マーキンソン/ジョン・ウォーターズ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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