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これはまったくの言い訳ですが、最近時が経つのがとても早く、気が付けば前回の更新から既に一週間も経過してしまい、このページを楽しみにしてくれている皆さんにはたいへんご迷惑をお掛けしています。
頂いたコメントの書き込みやトラックバックに関しても返信がだいぶ遅れてしまっていますが、できる限り返して行こうと思っていますので、今しばらくお待ち下さい。 と言う訳で、本日も寸暇を利用しての更新となります。 本日の映画は「ゴスフォード・パーク」です。 まずはストーリーです。 1932年11月、イギリス郊外。ウィリアム・マッコードル卿(マイケル・ガンボン)とシルヴィア夫人(クリスティン・スコット・トーマス)が主であるゴスフォード・パーク(カントリー・ハウス)にて、多くの貴賓たちが集う盛大なパーティーが催されました。ですがそんな貴賓たちが優雅に過ごす「上の階」とは対照的に、「下の階」ではメイドや従者たちがせわしなく働き、時として虚飾(きょしょく)に溢れたご主人たちの噂話に花を咲かせていたのです。そして2日目の晩餐に、客の一人であるアメリカ人映画プロデューサーが、この「鼻持ちならない」貴賓たちをネタにした最新作の構想を披露します。それはカントリー・ハウスを舞台にした殺人事件だったのです。ところがその夜、実際にウィリアム卿が邸内で殺される事件が発生してしまい………、と言った感じです。 この映画はイギリス上流社会をシニカルに描いたロバート・アルトマン監督の作品で、アカデミー賞脚本賞をはじめとする数々の映画賞を受賞した映画なのです。 とは言え、数多くの賞を取っているからと言って必ずしもそれが良い映画とは限りません。たとえ有名な賞の審査員や映画評論家を唸らせたとしても、それが一般の人に理解できない内容であるのなら、駄作と何ら代わらないのです。 なぜなら映画とは、最終的に一般公開を目的として作られているものなのですから、その一般人の観点をけっして蔑(ないがし)ろにしてはならないのです。そう言った面で見るとやはりこの映画はそのルールを完全に逸脱しており、監督の自己満足的な作りになっていると言えるでしょう。 ロバート・アルトマン監督と言えば、「ザ・プレイヤー」や「ショート・カッツ」などの有名な作品を数多く手掛けており、群像劇がお得意なのは周知の事実です。ですがいくら得手(えて)だからとは言え、何でもかんでも群像劇にしてしまうというのはちょっと度が過ぎるのではないでしょうか。 それにいくら群像劇とは言え、この映画に登場する人物はあまりにも多すぎます。もちろんそれぞれの人物が特徴的で、観客を惹きつけるだけの魅力があるのならば話は別ですが、どれもこれもエキストラ並みに個性が無く、半分以上は無駄な存在としか言いようがないのです。群像劇とは、ただ数多く役者を出せば良いと言うものではありません。 それともう一つ、一応ジャンルとしてはミステリーとなっていますが、この映画をミステリー映画として捕らえると痛い目に遭います。 何しろミステリーとしての醍醐味である謎やサスペンス、またはどんでん返しなどと言った要素がまるで含まれていないのです。それにもかかわらずこの映画をミステリー映画とカテゴリー分けしてしまっているのですから、まったく呆れ果ててしまいます。その図太(ずぶと)い神経の方がよっぽどミステリーと言えるのではないでしょうか。 まあそれでも映像の美しさやその時代の雰囲気はなかなか良く醸し出しているので、何とか30点台はキープすることができましたが、やっぱりお勧めすることはできませんね。 監督・制作・原案 ロバート・アルトマン 制作年 2001年 制作国 アメリカ 上映時間 137分 ジャンル ドラマ/ミステリー/コメディ 出演 マギー・スミス/マイケル・ガンボン/クリスティン・スコット・トーマス/ボブ・バラバン/カミーラ・ラザフォード/チャールズ・ダンス/ジェラルディン・ソマーヴィル/トム・ホランダー/ナターシャ・ワイトマン/ジェレミー・ノーサム/ジェームズ・ウィルビー/クローディー・ブレイクリー/ライアン・フィリップ/トレント・フォード/スティーヴン・フライ/ケリー・マクドナルド/クライヴ・オーウェン/ヘレン・ミレン/アイリーン・アトキンス/エミリー・ワトソン/アラン・ベイツ/デレク・ジャコビ/リチャード・E・グラント お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年03月10日 03時04分49秒
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