アンジェリカ

ガソリン不足のため、納品をどうするか一晩悩みましたが気持ちは正直。
アラーム切っていたのに5時前に目覚めました。

昨日のスーパーの状況を思うと、自分の商品が誰かの役に立つかも知れない。
そう思うと、いつの間にか起き出して粉の計量をしていました。

始めた時間が遅かったのでパンは2種類、ケーキ2種類、クッキー1種類と
普段の半分の量でしたが、開いている納品先は1箇所のみ。何とかなるだろう。

大切なガソリン、急発進・急ブレーキを避け、60キロで丁寧に丁寧に走行。
心なしか、他の車も同じくらいのスピードでした。

圧倒的に車の量が少ない。ガソリンスタンドはどこも閉鎖。
途中反対車線に一箇所開いているスタンドを発見。
長蛇の列でしたが、ここは帰りに寄ってみよう。

納品先に着き、売り場のドアを開けて呆然。
かつてないほどの混雑振りでした。

人の波を縫うようにばんじゅうを運ぶと、お客さんがその後を付いてくる。
まだ値札シールを張る前に手が伸びる。
棚に置くか置かないかのうちに、パンは完売しました。
飛ぶように売れるとはこのことか、と実感しました。

次回納品は未定、の張り紙を貼って帰ってきました。
もっと商品を出したくても、ガソリンがないのです。

帰り道、先ほどの行列はないので、売り切れとすぐわかりました。
もう一箇所はいつまで行っても最後尾が見えないほど並んでる。
これで行って戻って私の前で完売、なんて今あるガソリンの無駄使い。

さっさと帰ってきました。

シンクロかなあ。洋子さんも
目の前のやれることをやっていくのがいいと書いていました。

私も地震が起きてから、自分に何ができるかずっと考えていました。
ボランティアもいいけど、寄付もいいけど
でも、自分がいまできること、日常的なこと
それを普通にやっていくのがきっと一番いいのかなあって思います。

それにしても、電気もついたし、水もガスも材料もあるのに、パンが焼けるのに
納品できない。

残念です。