焼き上がるまでの作業を聞けば聞くほど「凄い!!」
(こんな空気穴が数個あります)
「酸化」と「還元」遠い昔に教科書に出てましたね。
どんどん燃える酸化の時に出る酸化炎。
温度を上げず酸素の足りない状態の時の還元炎。
熾き[(おき)薪の燃えて炭のようになった物]のかぶり方。
窯の中の置いた場所。
いろんな影響が焼き物の様子にでるんですね。
だから、佐藤さんの作品は、1点1点・裏、表の表情がちがうのですね。
「あの~ここの色がこっちはなんでないんですか?」
あの~この花器に付いた小さなぼこっとした物は…
はぁなるほど熾きですか。
なんて質問した事がめちゃくちゃ恥ずかしくなる私。
作家の方って、大変さを全然アピールしないんですよね(そこも凄い)
どの位薪をくべて、○時間かけて○度上げて、○度の時間を○時間続けてと、
いろんな計算を頭でしながら、
見ることの出来ない窯の中の聞こえない作品の声を聞き、
4日間の「寝ずの窯焚き」が行われるのでした。
(煙の出方でも中の状態がわかるそうです)
勿論、1人では番をする事ができないので、他の作家の方の協力なしにはできません。
信頼のおける青柳さん・大野さんがかりだされたようです。
経験と体力勝負ですね。
時間がたっても益々出てくる味・お値段 納得!です。
窯の温度が下がり、中の作品を出す時の気持ち。
これも又、立ち入れない領域ですね。
伺った時には、頬がこけ、厳しい眼をしていた佐藤さん。
今頃は、作品を前に美味しいお酒を飲んでいる事でしょうか。
今回の作品も楽しみにしています!!
佐藤さんの器