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2019.05.02
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カテゴリ:フォーミュラ1

今年は空力に関するレギュレーションが変更されて、少し心配していたんですが、それを逆手にとって、チームがうまく対応してきたようです。
その結果、クルマの性能自体が昨年に比べて上がってきて、セットアップが決まれば、ライバル勢としっかりと戦えています。だから、開幕戦のオーストラリアGPから、ここまでのところ、どのサーキットへ行っても安定していい戦いができていますね。クルマの進化が大きいように思えます。
アゼルバイジャンGPは金曜日からクルマの仕上がりが良く、非常にコンペティティブな戦いができていたと思います。バクー・シティ・サーキットは長いストレートが後半にあり、そこでストレートでの競争力があったのが、その主な要因だったと思います。アルボンはうまくまとめられずに13番手に終わりましたが、2台そろってQ3に進出するポテンシャルはあったと思います。






いろいろな要素が絡み合っての結果だったと思っています。例えば、ここは夕方開催ということで路面の温度変化がほかのサーキットのレース時間よりも大きい傾向にあります。
また今回のレースでは序盤はトラフィックの中にいて、その状況でのエアロ(空力)もなんらかの影響があった可能性もあります。現時点でこれだという明確な答えは見えていません。これから、さまざまなデータを解析して次に反映していかなければならないということを先ほどのミーティングで確認し合ったところです。
ビアトのアクシデントはレースの中盤だったため、その後、クビアトが入賞圏内にとどまることができていたかどうかを予想するのは難しいですが、アルボンがレース後半に入ってもそこそこのペースで走っていたことを考えると、タラ・レバになりますが、あのままクビアトが走っていれば、2台そろってポイント圏内でフィニッシュできていたと思っています。
今年のレースでもいろんな状況(前半はトラフィック、後半はバーチャル・セーフティカーなど)が起きましたが、それぞれの状況に合わせてファンクションの使い方をうまくマネージできていたと思います。
こういう状況になったら、エネマネはこういう使い方をしようということがホンダもトロロッソもわかっていたので、これはホンダがやるのかそれともトロロッソがやるのか』というところでドタバタするようなことはなく、どちらともなく『いまはこういう状況だから、この設定でいいよね』という感じで、スムーズに対応していました。
2チーム供給にともない、昨年トロロッソで仕事していたスタッフの約半分は新しいスタッフに入れ替わりました。例えば、アルボン側のパワーユニット(PU/エンジン)パフォーマンスエンジニアは昨年からのメンバーですが、クビアトのほうは1年目のスタッフです。
ドライバーごとに担当は分けていますが、ふたりは完全に別チームとして仕事しているわけではなく、ホンダとして仕事していて、経験のあるスタッフがもう一方をサポートしています。







したがって、オペレーション面で昨年よりも劣っているということはありません。むしろ、昨年の経験が増えた分、昨年以上のオペレーションを目指してやっています。ただし、われわれトロロッソの担当者とレッドブルの担当者が現場でお互いのチームのPUセッティングデータを共有することはありません。
ホンダとしてエンジンのフィードバックは共有しますが、レッドブルもトロロッソも独立したコンペティター(競争相手)なので、それぞれのチームの情報につながるような内容は明かしません。
とはいえ、ホンダのスタッフに関していえば、レッドブルもトロロッソも関係なく、ホンダとして仕事しています。したがって、開幕戦でレッドブルが表彰台に上がったときは、私たちトロロッソ担当のスタッフも喜びました。





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Last updated  2019.05.02 23:38:17
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