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テーマ:F1ニュース・レース(2364)
カテゴリ:フォーミュラ1
決勝日の気温は20度、路面温度33度。朝は未明の雨が残ってウエットコンディションだったが、昼までに路面は完全に乾いてドライコンディションとなった。 金曜に新しいパワーユニットを投入したフェルスタッペン、ピエール・ガスリー、ランド・ノリスは最後尾グリッドペナルティ。予選でトラブルを抱えたセルジオ・ペレスは、予選で使ったのと同じフェイズ2パワーユニットの新品に交換して最後尾グリッドスタートペナルティとなった。 Q3でクラッシュを喫したキミ・ライコネンは、スペックの異なるパワーユニットを投入してピットレーンスタートとなり、ギヤボックスも新品に交換している。そのため正式なグリッドは予選での記録タイムに従って16番手ノリス、17番手ガスリー、18番手ペレス、19番手フェルスタッペンの順となった。 Q3進出組は全車ソフトタイヤだが、Q2以下はアントニオ・ジョビナッツィとハース勢を除いて全車がミディアムタイヤとスタートタイヤが大きく分かれた。 スタートでポールポジションのルクレールはトップを堅守。後方ではバルテリ・ボッタスが好発進を見せてターン1のアウト側からルイス・ハミルトンの前に出るが、ターン2ではハミルトンがアウト側から優位なライン取りでボッタスを交わして再び2番手に戻った。 セバスチャン・ベッテルはターン4の飛び込みでニコ・ヒュルケンベルグにかわされ5番手に落ちるが、2周目のメインストレートで抜き返して4番手を取り戻した。ダニエル・リカルドもヒュルケンベルグを抜いて5番手に上がり、7番手ランス・ストロール、8番手カルロス・サインツJr.(マクラーレン)。 サインツとポジションを争ったアルボンは、3周目のターン4の飛び込みでインに付けるがターン5の立ち上がりでサインツに並ばれ、サイドバイサイドでターン6で飛び込むが押し出されるようにグラベルに飛び出して11番手に後退する。 最後尾スタートのフェルスタッペンは、スタート直後のターン1でペレスの早いブレーキに対応し、グリーンへ退避したが、マシンに追突してフロントウイングを壊し、交換のためピットイン。ソフトに履き替え、コースに戻る。 6周目のアスカリ1つめでイン側の縁石を引っかけたベッテルはスピンを喫し、コース復帰の際にストロールに接触。この危険行為に対して10秒ストップ&ゴーという最も重いペナルティが科され最後尾に落ちた。 スピンを強いられたストロールも復帰の際にガスリーの進路を塞ぐようなかたちとなり、ガスリーはグラベルに逃げてなんとか難を逃れた。ストロールにはドライブスルーペナルティが科された。 ノーズを壊したベッテルはピットインしてハードタイヤに交換して最後まで走り切る戦略に出る。同じアスカリの出口でロマン・グロージャンもイン側の縁石にヒットしてスピンを喫し、ピットインしてミディアムに交換している。 これで中団は4番手リカルド、5番手ヒュルケンベルグ、6番手サインツ、7番手ジョビナッツィ、8番手アルボン、9番手ダニール・クビアト、10番手マグヌッセンという順になった。2番手ハミルトンは首位ルクレールの1秒後方にピタリと付け、2番手ボッタスもその1秒後方でチャンスを窺う。ルノー勢はそこから1周1秒以上遅いペースで引き離されていく。アルボンはジョビナッツィ、フェルスタッペンはライコネンをそれぞれ抜いて徐々に順位を上げていく。 ルクレールから1.4秒差で走る2番手ハミルトンはリヤのグリップがないことを訴え、オーバーカットするのは難しいと無線で伝える。その直後の19周目に先にピットインを仕掛ける。首位ルクレールは翌20周目に反応してピットイン。ルクレールはハミルトンの目の前でコースに復帰するが、しかし選んだタイヤはハミルトンのミディアムに対してハード。ウォームアップは厳しくハミルトンから厳しいプレッシャーを受けるが、ルクレールはヒュルケンベルグのスリップストリームを使って逃げる。 22周目のパラボリカでヒュルケンベルグを抜いたルクレールだが、続くターン1~2でハミルトンが追い付きターン4でアウト側に並びかける。ルクレールは僅かに右に動いてハミルトンは行き場をなくし、タイヤをダートに落としながらランオフエリアへ回避。このドライビングに対してスチュワードは黒白旗を提示してペナルティ寸前であることを伝えるが、ルクレールは「なぜだ!?」と意に介さない。ハミルトンはフェラーリのストレートの速さに手を焼き、なかなかオーバーテイクのチャンスを手にすることが出来ない。 このハミルトンの抜き方をルクレールはピットアウト後すぐに 「ルイスは、必ずアウトから、抜きに来る。 |