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2019.10.16
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カテゴリ:フォーミュラ1

ひとことで言うと、一流ドライバーだなという感想ですね。
まったく初めての実車経験だったわけですが、僕も今までF1でいろんなドライバーの初走行に立ち会ってきたんですね。その中にはガレージから出ていくことすら、ギクシャクするケースもありました。





それに対して山本選手はそんなことはまったくなく、走り始めから非常にスムーズ、かつ終始丁寧にクルマを扱ってくれました。
あと周回を重ねるごとにどんどんペースを上げて行って、最終的にはクビアトとほぼ同じタイムで走った。それは驚くとともに、すごいなと思いました。



本人も走行前は壊さないようにということを気にしてて、なので走行ラインもできるだけ縁石を使わないようにしてました。
と同時に、データのフィードバックも行うよう非常に心がけていた。走行中はどちらかというと車体側の挙動を言及することが多かった。
ですが、降りたあと、ガレージで話した時、けっこういろいろフィードバックをくれました。
やっぱり僕らにしてみると、日本人ドライバーが日本語で話してくれるのは非常に助かるんですよ。今まで英語でやり取りしていて、もちろん問題はないんです。

でもフィーリングというか細かいニュアンスですか。そういう言葉だけではなかなか伝わりにくい部分を、同じ感覚を持った日本人が伝えてくれると、ああ、そうだったのかと気づいたことがいくつかありましたね。似たような感覚で、データを見直すことができたというか。



主にドライバビリティですかね。踏み初めの感覚がどうなのかが、FP1の初めから気になってた部分でしたから。英語でもそれについて、generalとか返して来て、それなりに理解はできるんです。
でも それが山本選手だと、「こう来た(手の動作)時に、”きゅっ”と付いてくれる」とか、言うんですね。
その「きゅっ」に含まれた細かい意味が、すごくよくわかるわけです。日本人同士でのコミュニケーションっていうのが、ここにきて重要であることがよく理解できますね。
第2期の中嶋悟さん、第3期の佐藤琢磨さんと、開発に必要な微妙なフィードバックというのは、日本人ドライバーだと双方向で非常に伝わりやすいし、本当に助かりますね。
だからこそ山本尚貴選手が走ったデータの解析と 運転してもらった彼のフィーリングをここから詰めていきたいです。





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Last updated  2019.10.16 22:57:26
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