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テーマ:F1ニュース・レース(2364)
カテゴリ:フォーミュラ1
日曜は朝から好天に恵まれて気温は22度、路面温度は38度というコンディション。 予選Q3でクラッシュを喫したバルテリ・ボッタス(メルセデス)だが、マシンはパルクフェルメ管理下で予選時と同じ状態に修復され、当初の予定通り6番グリッドからスタートすることとなった。 予選をトップで終えたものの黄旗無視で3グリッド降格のペナルティを科されたフェルスタッペンは4番グリッド。代わってシャルル・ルクレールがポールポジションからスタートし、セバスチャン・ベッテルが2番グリッドについてフェラーリ勢がフロントロウを独占。タイトル決定が掛かるハミルトンは3番グリッドからのスタートとなった。 Q3に進出したマクラーレン勢とトロロッソ・ホンダ勢がQ2で使用したソフトタイヤを履いた他は、上位6台はQ2で使用したミディアムタイヤ。11番手以下は13番グリッドのダニエル・リカルド(ルノー)がハードタイヤを選んだ以外は全車がミディアムでスタートに臨んだ。 レッドシグナルのタイミングがやや速く、フェラーリ勢が少し出遅れたのに対してハミルトンが好加速を見せベッテルに並びかける。しかしベッテルは1台分のスペースを残さずハミルトンはグリーンに押し出されるような形になりやや失速。その間にフェルスタッペンがイン側に並びかけてターン1にサイドバイサイドで飛び込んで行くが両者ともに譲らず、ターン2ではタイヤ同士が僅かに接触し行き場を失ったフェルスタッペンがターン3をカットするようにコースオフし9番手まで後退。ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)を抜いて8番手まで挽回したところでバーチャルセーフティカー(VSC)が出動となった。 この間に首位ルクレール、ターン5出口でややフロントウイングがルクレールに接触したが事なきを得たベッテル、3番手にアルボン、ハミルトンが4番手、カルロス・サインツJr.(マクラーレン)が5番手に浮上した。 3周目のVSC解除とともに6番手ランド・ノリス(マクラーレン)に仕掛けていった7番手ボッタスと8番手フェルスタッペンだが、フェルスタッペンが4周目のターン13でインに飛び込んでボッタスをパス。 しかし、この際にボッタスのフロントウイングがフェルスタッペンの右リヤに接触。スローパンクチャーが始まり、翌5周目のターン1手前でボッタスに抜き返され、ターン4手前で完全にタイヤが外れてコースオフ。ピットインを余儀なくされ最後尾に下がった。そのためフェルスタッペンは、ハードタイヤに履き替え最後まで走り切る戦略に切り替えざるを得なくなった。 ボッタスはすぐにサインツを抜いて5番手へ。それでもマクラーレン勢はじわじわと8番手クビアトを引き離していき、ソフトタイヤのクビアトはミディアムタイヤのセルジオ・ペレス(レーシングポイント)からプレッシャーを受ける。その後方10番手にはリカルド、11番手にピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)、12番手にニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)。 10周目のターン1でインにブロックしようとしたクビアトのさらにインに飛び込んだペレスがパスして8番手に上がった。9周目にはガスリー、10周目にはクビアトがピットインしてハードタイヤに履き替えた。やはりソフトタイヤのアタックでQ3に進むのは得策とは言えなかったようだ。 11周目にノリスがピットインしハードタイヤに履き替えるが、左フロントが手間取っている間に発進させてしまい、ピット出口でストップしメカニックがガレージ前まで押し戻して再度作業を行なうことに。これで大幅なロスを喫して最後尾まで後退した。 上位勢は各車が1~1.5秒間隔で走行。その中で14周目にアルボンが先陣を切ってピットインしミディアムに履き替える。しかしまだピットインしていないサインツの後方に戻ることとなった。翌周ルクレールが反応してピットインし、やはりミディアムに履き替えて2ストップ作戦に。この間にルクレールとアルボンのギャップは8秒に拡大した。それ以外の上位勢はまだ反応せず第1スティントを引っ張って1ストップ作戦を狙う。 15周目にサインツ、キミ・ライコネン(アルファロメオ)もピットインするが、トロロッソ・ホンダ勢と同じくハードタイヤに履き替えたサインツはクビアトの後方に戻りアンダーカットされたかたちとなった。20周目に6番手ペレスがピットインしクビアトの前で戻ってオーバーカットに成功した。 23周目にハミルトンがピットインしハードタイヤに履き替えてルクレールの6秒後方に。翌周ピットインを指示されたベッテルはこれに反して走行を続ける。この時点で計算上はハミルトンの後ろに戻ることになったため、できるだけ引っ張って少しでもフレッシュなタイヤを履きコース上でハミルトンを抜き返す戦略だ。 一方のハミルトンは最後まで走り切るにはピットインするのが早すぎたとチームに不満をぶつける。30周以上走ったミディアムのベッテルとフレッシュなハードのハミルトンはほぼ同じペースで走り、ハミルトンはベッテルのピットストップ後に向けてギャップを広げていけない。 後方ではクビアトと争っていたサインツのペースが落ち、フェルスタッペン、ヒュルケンベルグ、ガスリーが次々とパスしていく。サインツはたまらず35周目にピットイン。 36周目に2番手ボッタスがピットインしアルボンの5秒後方へ。そして翌37周目にベッテルがピットインしボッタスの3秒前方でコースに戻った。各車ともハードタイヤを履き、ハミルトンよりも13~14周フレッシュなタイヤで追いかける。 タイヤがタレてしまい43周目にピットインしたルクレールだが、右リヤに手間取り6.2秒の静止時間となってしまう。これでボッタスの11秒後方でコースに戻ることとなった。同じ戦略で翌44周目にピットインしたアルボンは1.9秒でコースに復帰。後方ではクビアトも44周目に2回目のピットインを行なってサインツの前をキープした。 これで首位はハミルトン、その3秒後方に2番手ベッテル、さらに2秒後方に3番手ボッタス、ハードタイヤを履いたルクレールはハミルトンの14秒後方で1秒速いペースで走る。その9秒後方に5番手アルボン、6番手リカルドはスタートからハードタイヤのまま走りつづけており、7番手まで挽回してきたフェルスタッペンが実質的に6番手にいる。 49周目にガスリーがピットインしてサインツの前で戻り、50周目にはついにリカルドがピットインして全車がタイヤ交換を済ませる。リカルドはペレスの5秒後方8番手でコースに戻り、フェルスタッペンが6番手に浮上した。 48周目にファステストラップを記録したアルボンに対し、ルクレールは53周目にこれを塗り替えて前を追いかける。3番手ボッタスも2番手ベッテルのDRS圏内に入りチャンスを窺うが、ストレートが速いフェラーリに対してなかなか仕掛けるチャンスが掴めない。そうしているうちに4番手ルクレールも背後に迫って上位4台が5秒以内に連なるかたちとなった。 ルクレールは59周目のターン4で左フロントをややロックさせオーバーシュート。これでギャップは再び3秒に広がってしまう。 レースが終盤に入り60周目を過ぎたところから、ハミルトンをはじめとした上位勢がペースを上げていく。これで各車ともルクレールと同等の1分19秒となりルクレールの勝機は小さくなっていった。61周目のターン1でリカルドがペレスのインに飛び込むが止まりきれずオーバーシュート。グリーンを突っ切りターン4でリヤを流しながらコースに復帰する。その後もリカルドはDRS圏内でペレスにプレッシャーをかけ続け、ペレスがなんとかこれを凌ぎきり地元メキシコで中団グループ最上位の7位でチェッカードフラッグを受けた。 ハミルトンはベッテル以下を寄せ付けずギャップを保ったままトップでチェッカーを受け優勝。2位ベッテル、3位ボッタス、4位ルクレールという順位のままでレースを終え、アルボンはトップから21秒遅れの5位。6位はフェルスタッペンとなった。周回遅れのトロロッソ・ホンダ勢にとっては最終ラップとなる70周目のターン16で、ブレーキの磨耗に苦しむヒュルケンベルグにクビアトが追突するかたちとなり、ヒュルケンベルグはスピンしてバリアにクラッシュ。 クビアトとガスリーが前に出て9位・10位でチェッカーを受けたが、クビアトの接触はスチュワードの審議対象となり10秒加算ペナルティが科された。これによりガスリーが9位、なんとか再発進しチェッカーを受けたヒュルケンベルグが10位、クビアトは11位という結果になった。
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Last updated
2019.10.29 23:07:05
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