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テーマ:F1ニュース・レース(2364)
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新型コロナウイルス『COVID-19』による危機的状況はすでに世界的規模にまで拡大しているが、2020年のF1も開幕から4レースがキャンセルとなる可能性も出てきている。 これまでのところ、第4戦に予定されていた中国GP(4月19日決勝)が“延期”されることが正式に発表されているが、現時点では開幕戦オーストラリアGP(3月15日決勝)、第2戦バーレーンGP(3月22日決勝)、第3戦ベトナムGP(4月5日決勝)の開催も危ぶまれる状況となってきている。 今のところF1最高責任者のチェイス・キャリーは、開幕戦から第3戦までは予定通り実施する意向であると語っている。 ■プレシーズンテストにもすでに新型コロナの影響 しかし、実際のところ、現在スペインのバルセロナで行われているプレシーズンテストにもイタリアに拠点があるフェラーリとアルファタウリのチームメンバーたちの多くが参加を見合わせているのが現状だ。 フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは次のように語っている。 「エンジニアたちの多くが用心のためここ(バルセロナ)へは来なかった」 「だから、我々にとっては本当に心配な状況だ。我々は注意深くしているし、適切な行動をとるようにしているよ」 ■中国ばかりか開幕3戦にも開催危機 プレシーズンテストが行われているバルセロナではこの状況に関する緊急ミーティングが何回か予定されているが、現時点での最も大きな課題が、新型コロナウイルスにより入国制限を行っている国々にどうやってスタッフたちを送り込むかということのようだ。 初のF1レース開催に向けて懸命な準備を行ってきたベトナムのハノイもやむを得ずベトナムGPをキャンセルする可能性があることを認めている。 ドイツの『DPA通信』はハノイ人民委員会議長のグエン・デュク・チョンが次のように語ったと報じている。 「もし3月の状況が困難なものになれば、F1をキャンセルせざるを得ないかもしれない」 「私には100パーセント間違いなく実施できると言うことはできない」 そして、開幕戦が行われるオーストラリアや、第2戦が開催されるバーレーンへの渡航も制限されており、やはりF1開催への懸念が高まってきている。 こうした状況を受け、メディアの中には2020年のF1シーズン開幕は5月3日に決勝レースが予定されている第5戦オランダGPまで待つことになるだろうと予想しているものもある。 ■最大の課題はスタッフの渡航 レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは語った。 「これ(新型コロナウイルス)は本当に重大な影響を及ぼしかねないよ。オーストラリアとバーレーンにもね」 「オーストラリアはすでにシンガポールもしくは香港経由での入国を禁止しているし、ドバイ経由でバーレーンに入ることもできなくなっている。それらは多くの人たちにとって重要な移動地点なんだ」 「このウイルスによる影響が我々のスポーツにも及ぶ可能性は高いね。特に輸送面への影響が極めて大きくなるだろう」 アルファロメオのチームマネジャーを務めるベアト・ツェンダーも、物資の輸送や人員の移動問題を解決するのは簡単なことではないだろうと話す。 「まず、数百人もの人たちの予約を取り直すことはまず無理だ。次に、この状況がどういう進展を見せるのかは誰にも分からない」 「今日はオマーン行きの予約が取れたかもしれないが、明日はオマーンに行けなくなってしまうんだ」 ■F1として可能な対策は? ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーも、移動問題を話し合うための会議が予定されているものの、そこで話し合えることは限られていると次のように語っている。 「我々には備えることはできない。我々にできるのは対応することだけだ」 26日(水)から始まった2回目のプレシーズンテスト初日にトップタイムを刻んだアルファロメオのリザーブドライバーであるロバート・クビサは、こうした状況を受けてバルセロナには飛行機ではなく車で来ていたようだ。 「イタリアやそれ以外のところで何が起きているのかを耳にしていたから、僕はここに車で来たんだ。そうすれば、もし空港が閉鎖されても家に帰ることができるからね」 そう語ったポーランド出身のクビサは次のように付け加えた。 「一番重要なのはみんなが健康でいることだ。僕たちドライバーにとってはレースをすることが重要だ。それが僕たちの生きがいだからね。だけど、一番大切なものは健康だよ」
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Last updated
2020.02.28 05:38:41
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