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2022.07.11
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カテゴリ:2022フォーミュラ1
第11戦 オーストリアグランプリ






スタートはマックスの反応が良く、ルクレールの前で首位を守ったままターン1に入った。ラッセルからプレッシャーを受けたサインツはターン1で大きくはみ出したが、コースに復帰してターン3に向かう途中でラッセルより良い加速を見せて3番手を奪い返す。5番手スタートのチェコは、サインツとラッセルがバトルしている隙に2人に迫り、ターン3でアウトサイドに大きくラインを取ってラッセルに襲い掛かる。
ターン4へ向けた加速でチェコはラッセルの横へ並びかけ、アウトサイドから仕掛けてコーナーの途中でメルセデスの前に出る。ところが、チェコがコーナー立ち上がりで回り込もうとした瞬間、ラッセルがRB18の右サイドポッドに接触し、チェコはグラベルトラップへと弾き飛ばされてしまう。
チェコは走行を続行できたため、すぐにピットインしてハードタイヤに交換。最後尾でレースに復帰した。その後、接触の原因を作ったこと5秒ペナルティが科されたラッセルも、ピットインしてフロントウイングを交換すると同時にハードタイヤに履き替える。
先頭ではマックスがなんとかリードを広げようとしていたが、オープニングスティントが進む中、ルクレールがマックスの背後に忍び寄る。10周目、ルクレールがマックスに接近し、DRSを利用してターン3で仕掛ける。マックスは首位を守ろうと厳しく防御するが、続くターン4でもルクレールがアウトサイドから襲い掛かり防戦を強いられる。マックスはタイヤの劣化が始まっており、無線でペースを維持できないことを報告。そして13周目、ターン4への進入でルクレールが再びアタックを仕掛ける。ルクレールが今度はインサイドを狙うと、マックスはワイドなラインを強いられ、ここで首位が交代する。オラクル・レッドブル・レーシングはすぐにマックスをピットへ呼び戻し、ハードタイヤに交換。マックスはミック・シューマッハ(ハース)の後方6番手で合流すると、すぐにシューマッハをかわしてルイス・ハミルトン(メルセデス)を追う。ハミルトンの前はエステバン・オコン(アルピーヌ)が走っている。
18周目、マックスはターン4手前でハミルトンをパス。19周目にオコンがピットインすると、マックスはサインツから14秒、首位ルクレールから19秒遅れの3番手に上がる。
その後方では、チェコのレースが25周目で終わりを迎えた。スタート直後のラッセルとの接触によるダメージの後遺症で、チェコはハンドリングに苦しんだ。トラックリミット超過を重ねてブラック&ホワイトフラッグを掲示されたあと、チームからピットへ呼び戻されたチェコは、そのままリタイアした。
26周目を終え、首位ルクレールはマックスのタイヤ交換から12周遅れで1回目のピットストップを行う。ハードタイヤに履き替えたルクレールは、マックスの5秒後方でコースに合流。その次の周にサインツもピットインして、同じくハードタイヤに交換する。
よりフレッシュなタイヤを得たルクレールは数周後にマックスとの差を縮め、33周目にはマックスのDRS圏内に入る。そして、ターン3に向かう長いストレートで、ほとんど抵抗できないマックスをルクレールが抜き去り、再び首位を奪い返す。
レースが折り返しを迎えると、ルクレールはマックスに対するリードを3秒まで広げ、サインツがマックスのわずか1.4秒後方につける。トップ3の約25秒後方ではハミルトンが4番手をキープし、オコンがシューマッハ&ケビン・マグヌッセンのハース勢を抑えて5番手を走る。
36周目を終え、マックスは2回目のピットストップを行い、再びハードタイヤに履き替える。マックスはルクレールから25.9秒、サインツから19秒遅れの3番手でコースに合流。サインツにもトラックリミット超過によるブラック&ホワイトフラッグが掲示された。
ルクレールは49周目を終えて再びピットインし、マックスの後方3番手で合流する。その次の周にサインツもピットインしてタイヤを交換した結果、マックスが再び首位に立つが、たった1.5秒後方にルクレールが迫る。周回数の少ないタイヤを履いていたルクレールはまた瞬時に差を詰め、53周目のターン3でアウトサイドからマックスに並びかける。タイトなライン取りを強いられたマックスはトラクションが不足しており、コーナー立ち上がりでルクレールに易々とかわされてしまった。



その後、サインツがマックスとの差を詰め始め、57周目にはDRS圏内に追いつく。サインツはターン3でアタックを仕掛けたが、ここはマックスがラインを防ぐ。サインツはターン4への加速で再びマックスの前に出ようとするが、そのストレートの途中でサインツのエンジンがブローし、エスケープロードへの退避を強いられる。サインツのフェラーリは出火しており、マシンが坂を逆走する中、サインツはただちにコックピットから脱出した。マーシャルがすぐに駆けつけ、右フロントタイヤにくさびを差し込むと、炎はすぐに消えた。
バーチャルセーフティカー(VSC)が導入され、58周目を終えたルクレールとマックスは共にピットへ向かいミディアムタイヤに交換。これでマックスの首位ルクレールとの差は4秒となった。
レースが残り10周となり、ルクレールがスロットルペダルのトラブルを報告すると、マックスにはルクレールにプレッシャーをかけるように指示が飛んだ。残り5周、マックスはルクレールに2.7秒差まで接近したが、その後トラフィックに遭遇。バックマーカー処理で失ったタイムはわずかだったが、これがルクレールに一息つかせる結果となり、ルクレールは首位に踏み留まり、マックスに1.5秒差をつけてトップチェッカーを受けた。ハミルトンはチームメイトのラッセルを従えて3位でフィニッシュし、5位にはシューマッハを抑えてオコンが入った。ランド・ノリス(マクラーレン)がマグヌッセンとダニエル・リカルド(マクラーレン)の前方7位でフィニッシュし、最後の1ポイントはフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が手にした。アロンソはアンセーフ・リリースの疑いによりレース後審議にかけられたが、お咎めなしとなった。

​ホンダの三部敏宏CEOと倉石誠司会長、そしてHRCの渡辺康治社長と浅木泰昭取締役の見てる目の前でルクレールがフェルスタッペンを3度オーバーテイク。








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Last updated  2022.07.11 22:04:25
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