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テーマ:F1ニュース・レース(2364)
カテゴリ:2023フォーミュラ1
2023年シーズンのFIA-F1世界選手権第3戦オーストラリアGP決勝レースが現地4月2日(日)に行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインで通算37勝目を飾った。1周目に3番手にまで後退し、残り12周のターン13で芝に飛び出た事を除けば快勝だった。 2位はルイス・ハミルトン(メルセデス)、3位表彰台にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が続く結果となった。角田裕毅(アルファタウリ)は10位でフィニッシュし、今季初ポイントを持ち帰った。 アルバート・パーク・サーキットでの58周は3度の赤旗が振られ、8台がリタイヤするという近年では類を見ない大混乱のレースとなった。 残り2周で発生した数々のインシデントに対してこの後、調査が行われるだけでなく、暫定結果に対してハースが異議を申し立てたため、正式なリザルトが確定するのにはしばらく時間がかかる見通しだ。 オープニングラップではシャルル・ルクレール(フェラーリ)がグラベルに捕らわれ、まずは1回目のセーフティーカー(SC)が導入された。再開直後にはアレックス・アルボン(ウィリアムズ)がクラッシュ。2回目のSCが導入されたが、その後、赤旗に切り替えられた。 17周目にはリアから炎が上がった4番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)がピットレーン出口にクルマを止め、バーチャル・セーフティーカー(VSC)が導入された。 レース中盤は大きな混乱もなく各車、周回を重ねたが、残り5周という最終盤にケビン・マグヌッセン(ハース)がターン2の出口側のウォールと衝突。左リアホイールがコースに脱落して3回目のSCが導入され、その後、再び赤旗へと切り替えられた。 全車ソフトタイヤに履き替え残り2周のスプリントレースに臨んだが、再スタート直後のターン1~3で複数台が絡む多重事故が発生。ランス・ストロール、セルジオ・ペレスはコース外に飛び出し、エステバン・オコンとピエール・ガスリーは同士討ちに、ニック・デ・フリースはローガン・サージェントと、アロンソは後輩カルロス・サインツと接触した。 これにより3度目のレッドフラッグが振られ、路面の清掃と破損したマシンの回収が行われた。 その後はチェッカーを目前にリタイヤしたアルピーヌ勢、デ・フリース、サージェントを除く12台がリスタート前の順位に並び、セーフティーカー先導下で58周のレースをパレードフィニッシュした。 3位表彰台に上がったチームメイトに続きランス・ストロールが4位を獲得。パルクフェルメ規定違反を経てピットレーンからスタートしたペレスが5位に、ランド・ノリス(マクラーレン)が6位に、そしてニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が7位に続いた。 オスカー・ピアストリは8位でフィニッシュ。キャリア初ポイントを地元メルボルンで掴み取り、周冠宇(アルファロメオ)が9位フィニッシュを果たした。 レース概要 決勝は日本時間2日(日)14時にブラックアウトを迎え、1周5,278mのコースを58周する事で争われた。現地メルボルンは晴天に恵まれ、チャンピオンシップポイントを争うレースのフォーメーションラップは気温17℃、路面22℃のドライコンディションで開始された。 公式タイヤサプライヤーのピレリは2番目に柔らかいレンジのC2からC4までのコンパウンドを投入。セルジオ・ペレス、デ・フリース、サージェントはハードタイヤを選択。アルピーヌ勢とアルファロメオ勢はソフトを、その他はミディアムを履いてグリッドについた。 オープニングラップでは2番グリッドのラッセルがターン1のブレーキングでイン側にねじ込みトップを奪取。続くターン3ではハミルトンがフェルスタッペンを交わし、メルセデスが1-2体制を築いた。 その後方では、ストロールの左フロントが右リアと接触した事でルクレールがコントロールを失いターン3でコースアウト。グラベルに捕まりクルマを降りた。 車両回収のためにSCが導入され、アルファロメオ勢、サージェント、ペレス、オコンがタイヤ交換に動いた。ハードスタート組のペレスとサージェントは一旦、ミディアムを履いて交換義務を消化。1周を経て再びハードに履き替えた。角田裕毅は2ポジションアップの10番手、ポイント圏内に浮上した。 レース再開直後の17周目、今度はアルボンがターン5でリアを失いクラッシュ。2回目のSCが導入された事でラップリーダーのラッセル、サインツ、マグヌッセンがタイヤ交換のためにピットインに動いた。だが、コース上に大量の砂利が飛散したために赤旗に切り替えられ、3名は大きくポジションを落とす事となった。 これを機に全車がタイヤ交換義務を消化。デ・フリースとサージェントはミディアム、残りの16台はハードを履いてコースへと向かった。 レースは10周目にスタンディングでリスタートを迎えた。デ・フリースはターン3の出口で左リアがオコンの右フロントと接触。軽く宙に浮いた。 角田裕毅はターン1の出口でノリスと接触。一旦先行を許したが、ターン3を前に抜き返した。ただ13周目に再び追い抜きを許し10番手に後退した。もう1台のマクラーレンMCL60を駆るピアストリともターン1で接触する場面があった。 12周目、フェルスタッペンがDRSを使ってバックストレートでハミルトンをオーバーテイク。トップの座を奪い返すと、その5周後にラッセルが火を拭きVSCが導入され、19周目にリスタートを迎えた。ペレスは22周目にポイント圏内に浮上した。 角田裕毅はピアストリに対してポジションを死守し続けていたが、オコンがピアストリを交わして11番手に浮上。アルピーヌA523との競争力の差は大きく、26周目にポイント圏外11番手に蹴落とされた。 タイヤが垂れてきたか、その後は30周目にピアストリ、34周目に周冠宇、そして35周目にはマグヌッセンと、次々とオーバーテイクを許して14番手にまで後退した。 残り5周、マグヌッセンのクラッシュにより2度目の赤旗が振られ、残り2周でスタンディングでのリスタートを迎るも、接触により4台のリタイヤを含めた複数のインシデントにより3度目のレッドフラッグが振られた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.04.02 20:13:20
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