プロモサロン(フランス見本市協会・岡山道子代表)では、来日中だったインテリア&デザインの国際トレードショー「MAISON & OBJET 2009(メゾン・エ・オブジェ)」(主催:SAFI)の仕掛け人、エティエンヌ・コシェ氏を囲む朝食会を10月27日9時から、東京・銀座のシャネル銀座ビルにあるレストラン「ベージュ アラン・デュカス 東京」で開催、日本の報道関係者及び業界関係者を招いて、同展の2009年度の概要を発表した。
本国パリに先駆け、世界最初の記者発表に臨んで、コシェ氏は、米国発の金融危機により世界規模の混乱が続く中、インテリアを含む耐久消費財業界への影響が懸念されるが、「テクノロジーだけでは闘えない。他にないもの、比類ないもの、感動させてくれる、付加価値があるものが、危機が去った後の勝ち組になる、日本語で言う“感性”が大事」と、危機の時代におけるデザインの重要性を力説した。
「MAISON & OBJET 2009」は、2009年1月23~27日、パリノール見本市会場で、またメゾンの手法で構成される家具見本市「MEUBLE PARIS」は、1日早い1月22~26日、パリ・ルブルジェ見本市会場で開催される。
“癒し”をキーワードに掲げる「MAISON & OBJET 2009」は、日本からも75社が出展を予定するなど、過去最大規模となる見通し。世界のトップエンドのファブリックスコレクションが一堂に結集する「エディトゥール」(ホール5C)や、1月展初開催となる、建築・インテリア設計のための「MAISON & OBJET projets」(ホール5B)、開催20回目の「インテリアシーン」(ホール5B)など見所満載。また会見の席上、正式な返事はまだとのことだが、展示会のメインクリエーターを、デザイナーのカール・ラガーフェルドに打診していることが明らかになった。
ちなみに、今回の記者会見が「ベージュ アラン・デュカス東京」で行われたのにはワケがある。コシェ氏が「難しい時こそ、イノベーティブに、新しいことに取り組むべき」と語るように、「MAISON & OBJET 2009」では、フランス人が言う人生芸術の中でも、特に“美食”をテーマとしたデザイントレンドを発信する計画で、プロ向けには、各ホールに食空間に関する特別展示を配する一方、一般向けには、フランスが誇るビッグシェフたちが参加して、会場で料理しながら、その世界観を表現する企画も進行しているとのこと。初日の1月26日には、アラン・デュカス本人が参加して、フランスを代表するデザイナーのパトリック・ジュアンと対談する予定である。
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最終更新日
2008年12月31日 13時14分40秒
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