内装仕上工事基幹技能者の第1回特例講習会実施 講師は本田氏
日本室内装飾事業協同連合会(椎津忠三理事長)、日本建設インテリア事業協同組合連合会(中崎剛辰会長)、全国建設室内工事業協会(高宮春夫会長)の内装仕上工事業3団体は、3月13日(金)、東京の吉野石膏虎ノ門ビルで、新たにスタートした「登録内装仕上工事基幹技能者」になるための「特例講習会」を開催した。特例講習会では、9時から16時30分まで、基幹技能者共通テキストを使って、「建築市場の現状」、「基幹技能者のあり方」、「関連法規」、「施工管理・事務管理」、「工程管理」、「資材管理」、「在庫管理」、「原価管理」、「品質管理」、「安全管理」、「話し方とOJT教育の進め方」の11教程の講義を各30分づつおこなった。講師は中央技能検定委員であり、大手コンサルタント企業で客員講師の経験を持つ、インテリアビジネスニュース(本紙)連載「インテリア閑話」執筆者のインテリア文化研究所代表の本田榮二氏が担当した。第1回特例講習会には、申込んだ76名全員が出席し、最後まで本田講師の講義を熱心に受講して、新たにスタートした「登録内装仕上工事基幹技能者」の資格を晴れて取得した。基幹技能者とは、建設技能者の一層の活用や建築業界における評価向上等を図る観点から、平成13年度に(財)建設業振興基金を事務局として発足した制度で、3日間の認定研修会を受けた後、試験に合格した者に与えられる資格。この資格を持つと経営審査事項で2点が付与される。内装仕上工事業の基幹技能者は昨年8月末現在で1102名いる。昨年4月、この制度を更に充実させる観点から建設業法施行規則が改正され、新たに「登録基幹技能者」制度が発足した。これに伴い上記3団体による講習事務申請が昨年12月26日に国土交通省から認可になり、内装仕上3団体として、「認定講習会」と「特例講習会」の2つを開催できるようになった。今回開催した「特例講習会」は、現在「内装仕上工事基幹技能者」の資格を有する人が、「登録内装仕上工事基幹技能者」になるため受講する1日講習会(約5時間半、試験は無し)のこと。この新資格を取得すると、さらに1点が加点され、経営審査事項ポイントが3点となるためメリットは大きい。登録内装仕上工事基幹技能者になるための特例講習会は、今年中にあと11回、全国各地で開催される予定。