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テーマ:映画館で観た映画(8524)
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えーとえーと、またしても身も蓋もない感想をさくっと言ってしまいますと。『マリー・アントワネット』(もちろんソフィアの)だと思って観に行くと期待を裏切られなくてよいのではないかと思われます、ぐはりぐはり。
衣装スバラシーしケイト・ブランシェットもお見事なんですけども。脚本がチャチ。全然権謀術数満載の歴史絵巻ではないですね。いや絵に迫力があるのでもう少しどうにかしてくれてるのかと思っていたんですがー。 女王の女としての弱さとか満たされなさとかがてんこもりです。せっかくゴールデンエイジなんだからもっとシャキッとしてくださいよ。基本的に弱々しすぎる。クライマックスのアルマダ海戦でも女王全然役に立ってないし・・・。いやもちろん女王が戦闘を陣頭指揮する訳じゃないんだから戦術は現場の軍人が仕切るにしても、もっと大局に立った外交レベルの戦略面で少しは有能さを感じさせる描写があってもいいのではないかと(でもなぜかドレイクの見せ場もないのだ)。鎧姿はカッコよかったけども。なんだか戦争のスケールがものすごく小さい感じになってたよ。 そもそも全篇、自分に肉欲込みの恋愛は許されないというニュアンスの欲求不満に充ち満ちてたんですけど、別に結婚しなくたって愛人作りまくりで寵臣とやりまくりだったんじゃないんすか。昔から本では(どんな本だ)そういうことになってたよ。 そっち方面では潔癖という設定なんだろーか。そんなことでいちいちナーバスになってる人間に国政は任せられないデスよ。前作『エリザベス』見てなくても、史実さえなんとなく頭に入ってれば分かると思ってたけど、あの映画世界の中での人物設定がよく分からないのでやっぱり見といた方がよかったかもしれない。失敗。 ウォルター・ローリーはなんだか類型的で浅はかで、わたしからすると何の魅力もない男。侍女のベスは可愛いけどやっぱりありがちな感じかなあ。彼女を自分の欲求を満たす身代わりにしようとしてるってのも、あの程度では少女趣味の域を出てないというか。全然退廃を感じないのでリアリティも感じない。 スペイン大使の面構えがわりと気に入りました。イザベル王女もほんとにあの時代の肖像画から抜け出てきたみたいで可愛かったし。 あとはえーと、帆船同士の戦いもカリブの海賊くらいやってくれたらよかったんですが。まああそこまでは無理か。でも意外に城内のシーンがほとんどの印象なので(英国側もスペイン側も)、もう少し歴史物らしいダイナミックな場面転換があるとよかったカナ。物足りない。 ヘンリー8世の居城だったハンプトンコートにアン・ブーリンの幽霊が出るって話を昔子供向けの雑誌で読んだなあ、とか色々思い出しました。 ごはんはまたしても近くの中華料理店。 ↓これ以外に牡蠣の土鍋と小龍包を頼みました。ここ点心はイマイチなんだよなあ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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