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カテゴリ:お酒の旬な話題
オーストラリアは現在、夏である。
夏と言えば日本人にとって、蒸し暑くて夕立もあり、夜には蛍が飛び交う・・。 そんなイメージを持っている方も多いことだろう。 だがオーストラリアでは、事態は非常に深刻である。 2007年は100年に一度の干ばつであると言われたのだが、 2008年は1000年に一度の大干ばつになる模様だ。 以前の日記でオーストラリアの干ばつの影響で、大麦生産量が激減し、 日本の焼酎が今年前半にも値上げと、日記に書いたばかりであるのだが・・。 オーストラリアではワインも生産しており、生産者は過酷な現状を突きつけられている。 現地の葡萄生産者協会は、例年190万トンのワイン生産量が、 大干ばつにより120万トンあまりに激減すると予想している。 雨が降らない以上、灌漑用水の配給を待つしかないのが現状だ。 配給を待つワイン農家は7500あまりなのだが、 深刻な事態にたまりかねて廃業する農家が、1000も存在するという。 私の記憶では、21世紀に入ってからオーストラリアの干ばつは、毎年聞くように思える。 皆さんはどうだろう? こうも干ばつが毎年起こるようでは、現地の気候が変動しつつあるのかもしれない。 最近やたらと耳にする、『地球温暖化』。 地球規模での気候変動が、徐々に忍び寄っているのではなかろうか? 私は農業のプロフェッショナルではないので、でしゃばった事は言えない。 先ずは、灌漑の効率化が求められるのではなかろうか。 散水式よりもスポット式で、必要最小限の水しか農作物に与えない。 チューブで点滴みたいに、農作物の根っこに給水するのだ。(実はもう実用化) 保水する機能性高分子の粒みたいなのを、土壌に混ぜる。 用水路での蒸発損失を防ぐため、パイプラインによる灌漑用水の輸送。 これからの農業には、そんな技術が必要なのでは・・。 もちろん温暖化を防止できるのであれば、それに越したことはない。 21世紀は水の確保が、その国の経済の明暗を分けるとさえ囁かれている。 こんな大風呂敷を広げてしまったが、ワイン愛好家に出来る事は、 オーストラリア産のワインを積極的に買っていく事だろう。 それが間接的に、生産者への収入に繋がるのだから。 私もこれからは、オーストラリア産のワイン購入比率を高めるつもりである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 13, 2008 10:20:23 AM
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