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テーマ:今日の出来事(292942)
カテゴリ:ぼやき
ロイター発シドニー支社から、オドロキの記事を見付けた!
資源大手のリオ・ティントは、 日本の電力会社向け2008年度オーストラリア産石炭価格について、 前年度比143%の引き上げを求めている。 リオ・ティントの石炭部門幹部は先週日本を訪れ、 中部電力などの電力会社関係者と会い、石炭1トンあたり135ドルを提示したと言う。 因みに前年の価格は1トンあたり55.65ドルだった。 また、同業のスイスのエクストラータは125ドルの提示。 今回の石炭価格上昇で、電気料金が大幅に値上がりすると思う方がいるだろうが、 私は電気料金へのインパクトは軽微にとどまると思っている。 世界最大の電力会社である、『東京電力』の事業規模を見てみよう。 2007年3月時点での、同社の総発電能力は6200万kW弱。 うち、石炭を使う発電は160万kWで3%にも満たないからだ。 まぁ、どこの電力会社も東電みたいな感じではないし、 石炭ガスタービン発電所の比較的多い北海道電力では、影響はやや大きいだろう。 問題は電気ではなく、産業界全般に波及するだろう。 今回は発電用石炭とのことだが、 製鉄用コークス(石炭を乾留して作られる)価格の上昇も必至だ。 先日、日本の鉄鋼大手数社は鉄鉱石輸入価格を、前年度比65%upで価格決定したばかりなのに。 鉄はまだまだ現代産業の礎なだけに、今回の価格がコークスにも波及したら 日本経済へのインパクトは大きい。 それにしても・・、引き上げ幅は43%ではない、143%なのだ! 世界的な需要逼迫があるにせよ、上げ過ぎじゃーないか!? まぁ、その原因の主役はチャイナにあるのだが・・。 (中国では石炭火力発電が中心、鉄の生産にも石炭を使うからなど) チャイナのエネルギー効率は物凄く悪い! 同じ工業製品を生産するのに、チャイナでは日本の数倍以上のエネルギーを要するのだ。 先進各国が、巨大な浪費国家チャイナの産業を改善する時期だろう。 以前では二次産品を輸出していた先進国が立場的に強かったが、 一次産品を輸出する資源国にその座を奪われつつある。 今は産業や国の勢力図が大きく変わる、転換点なのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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