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カテゴリ:暮らしを豊かに☆
最近私の親友らが失恋してしまったり、親の介護が大変であったりと、
精神的に落ち込んでしまっている人が多い。 頑張って!と言うのは簡単だけど、ささやかながら何かと支えていきたい。 バッカスだから自分もそーなったら、酒でも飲んで気を紛らわすのではないか? そんな意見もありそーだが、お酒は楽しく飲むもの! 元気付けるカクテルも出したいが、今回は趣向を変えてみた。 ↑やっぱ酒がきたぞー^^; 私の場合、気分がヘタレ気味の時にはよく音楽を聴いている。 その中の一つに、フィンランドを代表する作曲家、ジャン・シベリウスの 『フィンランディア』という曲。 この曲が作曲された当時のフィンランドは、ニコライ2世による帝政ロシアに支配されていた。 ロシア帝国の圧政・弾圧に苦しむ中、 祖国を想うシベリウスが作曲したのが、『フィンランディア』である。 正確には新聞社主催の演劇のために、作曲を依頼されたもの。 曲は最初、ロシア帝国の圧政に苦しむ国民を現すかのような、重々しい雰囲気で始まる。 やがて曲はドラマティックに展開する。 民衆の独立と自由を求める蜂起に変わり、ロシア軍との衝突のような感じだ。 中間部では今までのメロディーとはうって変わり、穏やかで明るい表情となる。 フィンランドの雄大で豊かな自然、人々の博愛を示しているかのようだ。 再び最初のドラマティックな曲が現れるが、威風堂々とした凱旋風になっている。 フィンランドの人々が、自由と栄光を勝ち取ったかのような感じだ。 この曲が演奏された当時、フィンランド国民の士気が高まり、 ロシア軍は民衆を抑えるのに手を焼いたという。 やがてロシア帝国の衰退、ロシア革命を経て、1917年にフィンランドは悲願の独立を果たす。 また、中間部の穏やかな曲にはいつしか歌詞が付けられ、 『フィンランド賛歌』として今でも、フィンランド第二の国家として親しまれている。 今はなき偉大な指揮者カラヤンが、ダイナミックに情熱的にタクトを振った名演奏だ。 こいった誕生秘話を知らなかった小学生の頃、この曲はそんなに好きではなかった。 序奏の重苦しいメロディーとかが。 でも、『フィンランディア』が当時の国民の心の糧と知って、とっても感動した。 この曲が無かったら、ひょっとしてフィンランドは旧ソビエトの一部になっていたかもしれない。 今では大切な曲・・、元気をもらう曲の一つとなっている。 疲れたあなたに、一服できるような曲を持つのも良いかもしれない。 《送料無料》ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/フィルハーモニア管弦楽団/シベリウス: 交響曲・管弦楽曲集(CD) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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