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カテゴリ:ぼやき
日本のように狭い国で電源周波数が50Hzと60Hzに分かれているなんて、世界でも珍しいです。
この周波数の違いが東西の電力融通を阻み、首都圏で夏に電力使用に制限がかかるのは 連日ニュースで報道されてますね。 震災を教訓に、電源周波数をどちらかに合わせた方が、国力増強にもつながると思います。 発電設備などの関係で一気に周波数を変えるのは難しいですが、 設備改修や新設する場合に周波数を合わせていくのもテでしょう。 周波数の境界付近の地域から、徐々に合わせていくのです。 富士川や糸魚川のあたりが周波数の境界線ですね。 では、50Hzと60Hzどちらに合わせた方が良いのでしょう? 電気はタービンや水車といった回転体と一緒に発電機が回転し作られるのですが、 回転数と発電機の磁極数、運転周波数の関係は下記のとおりです。 Ns=120*f/P (rpm) Ns:同期速度といい回転数です f:運転周波数 P:発電機の磁極数 同じ磁極数なら、60Hzは50Hzと比べ1.2倍の同期速度が必要で、 その分機器に大きな遠心力が掛かることになります。 回転数が1.2倍になると、遠心力は二乗に比例して大きくなります。 関西の設備を50Hzにすれば、機器のコストが下がることになりますね。 Nsを変えて運転周波数を変える場合、設備の制御装置の交換など大幅な変更が必要となります。 いずれにせよ莫大な改修費用が必要ですが、長い目で見ても電源を統一すべきでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 10, 2011 01:15:13 AM
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