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テーマ:真空管アンプを作ろう!(897)
カテゴリ:6AK6 UL接続シングル・パワーアンプ
受注生産の真空管パワーアンプは、出力1Wもあれば十分な規模。
そこで真空管は、6AK6に決定。 6AK6は小型の五極管で、ヒーターは6.3V 0.15A。 180Vのプレート・スクリーングリッド電圧で、1.1Wの出力が得られる。 その時のプレート電流とスクリーングリッド電流はそれぞれ、 15mA、2.5mAである。 かなりエコな真空管だ。 上記はRCA発表のデータなのだが、それだと電源規模が大きくなってしまう。 そこでプレート電圧を140V程に下げ、出力は0.7W弱を狙う。 6AK6には軽いウルトラリニア接続と局部帰還を多用し、 ダンピングファクタは5以上を目指す。 回路は以前から構想を練っていたもので、バラックセットで動作確認。 1/8W時の周波数特性は、37Hz~70kHzとなった。 低域の低下が早いのは、容量1.5Wという小型トランスによるもの。 その時の全高調波歪率は1%ほどと、 オーバーオールのNFBを掛けていないので、そんなものかといった値。 ただ、歪の成分は第二高調波主体で、第三高調波は殆ど観測されない。 聴きやすい音色に仕上がるだろうと予想する。 依頼主さんは、小型のスピーカーでBGMを流す用途なので、 周波数特性の下側はこれで良しとしよう。 以前、6AK6 シングルで同規模の出力のアンプを聴いたが、 低域の出方にそれほど不満は感じなかったのを覚えている。 今回の回路は一部局部帰還量が多いので、力強い低域が狙えると睨んでいる。 次回は部品配置の検討につづく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 4, 2021 09:28:19 PM
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