日本百名山 伊吹山へ絶景を求めて登山 弥高コース登攀は上級向き
瑞牆山登山ではガス攻撃で絶景を拝めることが出来ず、かなりの消化不良。5/24の天気、関東は快晴が見込めず関西なら確実と天気図で判断。日帰りが可能となると、滋賀県は伊吹山(いぶきやま)が候補に挙がる。琵琶湖を端から端まで見渡せ、絶景が期待できるし、日本百名山なのだ。遠いが朝一の新幹線で行くべ!!登山ルートだが、上野の登山口から山頂ピストンは初心者向きでパス。弥高から尾根伝いに登るルートは情報が数えるくらいしかなく、難しそうだ。百名山ながら、登山専門サイトでもコースの紹介がない=上級者向きと判断して良いだろう。弥高から上平寺登山道出会いまでは、国土地理院の地形図を拡大して印刷。そこから先は、山と高原地図の伊吹山の部分をコピー。前日にしっかり机上学習して、ルートのイメージを掴む。上野の登山口には15時には着くよう、工程と鉄道のダイヤを組む。上記で登山計画書を提出だ。近江長岡駅からは、タクシーで弥高に向かう。大宮駅発 5:16 京浜東北線 磯子行 東京駅着 6:06東京駅発 6:15 東海道新幹線 のぞみ3号博多行 名古屋駅着 7:50名古屋駅発 7:53 東海道新幹線 こだま765号新大阪行 米原駅着 8:21米原駅発 8:33 東海道本線 大垣行 近江長岡駅着 8:42前日に、東京ー米原の新幹線チケットを金券ショップで購入し、大宮ー浮間舟渡(上記新幹線券は23区内ならどこでも乗車可)を券売機で購入。米原ー近江長岡はSuicaで乗車だ。これで¥1,000-近く安くなるよ。当日は3:30起床。新幹線では富士山側の窓側を確保し、朝食を摂りながら山々を眺める。三河辺りから、あの山が伊吹山?と解るくらい、異彩を放つ山が見えるよ。関ケ原を過ぎ、車窓からこれから登る伊吹山をパチリ☆どっしりと威風堂々。予想通り快晴で、眺望への期待が膨らむなぁ!(^^)!近江長岡駅には定刻通りに到着するも、肝心のタクシーが全て予約済み。何てこったぁ!!仕方ないのでタクシーセンターに電話し、予約を入れる。平日の朝方だからとの予想は、甘いな・・。メモ帳に、タクシー会社の電話番号控えておいて正解だ。こーゆ時スマホがあると救世主だね。10分ほど待って、ようやくタクシー到着だ。行き先の『弥高』を告げると、そこから伊吹山目指す登山者は初めてと言う。長岡からは皆、上平寺へ向かうようだ。弥高の登山道、かなり荒れていると予想。弥高の集落入口の橋を渡り、神社の近くで下車。タクシー運賃は¥2,300-。神社へ向かう途中、地元の方から弥高の登山ルートは藪がひどいらしいの情報。サバイバルナイフで藪漕ぎ確定だな・・。お礼を述べて、神社で登山の安全祈願をしよう。神社前の砂利道を東へと進むと、程なくして登山道との分岐。扉を閉めたら、9:23に登山開始だ。最初はごく普通の登山道だが、3分も経たずに藪っぷりだぞ。途中、踏み跡が薄いながらも尾根筋を登っていく。地図上の495ポイントを過ぎる辺りから、踏み跡はほぼ消失。暫くし、やや太い道(古い作業道?)に合流。そのまま進むもトラバースと解り、引き返す。北へ200m以上進むトラバースは無いからね、登山コースには。とにかく北東への尾根筋を、バリエーションルートの如く登る。登山であまりしたくないが、ピンクテープを探しに尾根筋の左右をウロウロ。しかし、藪が濃いのでピンクテープは見当たらない。送電線を過ぎ、高度を上げるもピンクテープは無し。そうしたら、背の丈150cm以上の濃い藪。写真を撮ろうにも、立ち止まるとヤマビルの攻撃に合いそうなので、藪漕ぎ。東の方は藪が薄いのと、その先に上平寺からの登山道があるので、弥高の登山道を捨ててそちらに計画変更だ。急に草原上の広場に出くわし、後方には琵琶湖が広がる。10:13か、少し遅いな。その上方に、伊吹山への道標に到達。道標をよーく見ると、右方向は弥高集落で、奥は上平寺遺跡とあるぞ。どうやら、弥高登山道のすぐ西側を藪漕ぎしてきたようだ。藪漕ぎの練習ができたと、ポジティブになろう💦その後の登山道は、危険性は低い優しい雰囲気。緩やかな尾根を進んで行くと、前方に伊吹山の頂。まだまだ距離はあるな。この尾根筋の先には、谷を3か所ほど通過するトラバースが待ち構えている。事前情報で、やや難所の岩場があるしね。トラバースに入ってから、登山道の難易度が1つほど上がる。足場の悪い涸沢の通過だ。このトラバース、北西へ向かうルートで今時分は陽が差して明るい。アカゲラとオオルリの鳴き声が心地良いね♪5mほどの直ぐ近くにアカゲラがいるのだが、姿は見えず。姿を拝もうとそっと近付くと、気配を感じられ遠くに(T_T)意中の女性にフラれた感じだな(笑)トラバースを半分以上進むと、ロープ付きの岩場が出現だ。傾斜は急でないので、ロープ無しで踏破。拙にとってその先の涸沢が大きくえぐられ、登山道が消失している箇所が難儀だ。涸沢をよじ登ると、荒涼とした大地が広がる。上野の登山道との出会いはもうすぐだ。出会いに立つ道標に、弥高のルートは上級者向きで危険との警告があるぞ。確かに、ルート不明瞭で初心者は遭難するかもしれんな。逆に上野の登山道は、牧歌的な雰囲気だね♪おっ、この地点が6合目か。ただ今の時刻は11:04、正午ころには山頂でお昼だな。6合目を過ぎる付近から、傾斜がややきつくなりザレ場な登山道。下山は更に気を付けないと。ふと後ろを振り向くと、だいぶ標高を稼いだと実感。上野の登山道との出会いが、あんなに小さく見えるよ。やや急な岩場が出現。日和田山の男坂にある、垂直に近い岩場に比べると難易度は低いが、足元に注意して慎重に登ろう。下山時は難所だなー。お~、8合目だぞ!ベンチとテーブルもあるから、琵琶湖を眺めながらの休憩に最適だね。ただ今11:25。9合目の標識は確認できず、山頂は目前だ。再び牧歌的な景色だね。鹿除けの柵が山頂に相応しくないけど、お花畑保護なんだろう。そして遂に、山頂に到達!!広々として高原みたい、天高く澄んだ青空が五月晴れの域を超えている!(^^)!冒頭の山頂標識をパチリ☆標高は1,377mだ。雲一つない快晴って、正に今日の事だね。この青空と宇宙が繋がっているのを、ひしひしと感じるよ。祀られている日本武尊を記念に収める。もちょっと凛々しくても良いんじゃない??お賽銭を納め、これからの下山を祈願だ。こちらは北東方面。遠くに、雪を纏う峰々がクッキリと確認できる。立山連峰だ!久しぶりに見る立山連峰は、やはり立派だなぁ。こちらは南南東方面。中央のどっしりとした山容は、乗鞍岳?右のやはりどっしり山は、恵那山かな??中央アルプスの峰まで見渡せるとは、流石は百名山だね。琵琶湖方面へと進むと、一等三角点が鎮座。三等三角点は数多とあるが、一等はなかなか貴重だよ。更に琵琶湖方面へと進み、散策道の角にあたる部分よりパチリ☆右手に長浜、左手に近江長岡が見える。ずっと左の弥高集落から登攀したのだと思うと、感動ものだよ。こちらは関ケ原で、その奥は鈴鹿山脈。ここでお昼にしよう♪今日はゆで卵を加え、具沢山の鴨鍋うどん。DOUGLASSのライターがなかなか点かず、悪戦苦闘( ;∀;)親指に血豆ができそうだよ。いい加減指が限界に来そうな時点で、やっとこさバーナーに着火だ。煮込んでいる間に、山小屋で伊吹山の記念バッジを2種類購入。バッチは後程upするが、2つとも秀逸なデザインだ☆グツグツグツ・・・、蓋をして数分煮込む。12:20、出来た!!アツアツのうちに頂こう。この絶景を眺めながらの鴨鍋うどん、やはり最高に美味しい♪しかもヒバリがずーーっとピーチクパーチク囀っている。標高1,300m以上でヒバリ??でも鳴き声は確かにヒバリなのだ。よく疲れないものだと半ば感心しながら、お昼を完食。麦茶と大福、すあまも頂き、ご馳走さまでしたm(_ _)m撤収完了し、最後に三角点方面をパチリ。山頂の雰囲気と絶景をしっかりと満喫し、いよいよ下山だ。バッジを購入したのとは別の山小屋に立ち寄ると、伊吹山のバッジが30種類ほど!それぞれ個性的なデザインで、どれにするか迷うよ。個人的に3種類あれば充分だなぁ。さぁ、立派過ぎるトイレで、出すもの全部出しておこう💦ここで¥300-を納める。下山は雄大な琵琶湖を前方に、ザレ場に気を付けて高度を下げる。先ほどの岩場は、呆気なく通過だ。見上げるのと見下ろすのでは、感じ方にかなりの違いがあるね。所々に、高山植物がひっそりと咲いている。後日、名前を調べよう。少しだが高度感がなくなる。五合目の広場を俯瞰。後ろを振り向くと、伊吹山の雄姿が。五合目の広場は広く、しかも自販機まであるぞ!!麦茶はまだ残っているので、自販機のお世話にならずに済むよ。ここは混んでいるし、三合目手前にトイレがあるので、そこで一息つこう。中央手前の小屋がトイレだ。登山道はいつの間にか緩やかになり、歩きやすいね。両側に草原が広がり、伊吹山の優しい一面を垣間見る。トイレで再び用をたし、木陰で麦茶と最後のすあまを頂く。だいぶ汗も引き、登山の仕上げに掛かろう。三合目を過ぎ、前方に長浜駅周辺のビル街。ここでもヒバリが休むことなく囀っているよ。この鳥は、とにかく元気だなぁ(笑)更に下ると明るい樹林帯で、今度はトビの鳴き声だ。いよいよ下界が近づきつつあり、今回の登山も終わりを告げようとしている。ここはスキー場跡のようだ。一合目付近から、薄暗い樹林帯の九十九折で、浮石に気を付けながら進む。そうして無事に登山口に到達だ、お疲れさん。14:32に下山だから、予定より30分近く早い。その脇に見たことのないお花が群生。このお花も後日調べないとね。登山口には伊吹山のビジターセンターがあるのだが、平日のせいか閉まっている。ここで入山協力金、¥500-を奮発だ。登山口には三宮神社という立派な社。伊吹山の頂がちょこんと見えるね。ここで登山の無事終了のお礼を述べよう。長浜駅へ向かうバスの停留所が、この神社のすぐ近くにある。時刻表を見ると、何と近江長岡駅行きのバスが少し前にあるじゃん!長浜駅行きは、50分弱待つ形だ。長浜は長岡よりも大きな駅だから、お土産を買おう。長岡付近にはお土産屋さん無いようだしねと、ポジティブ判断。時間があるので集落中心まで移動し、伊吹山の雄姿をパチリ☆地元の人には身近な山だね。再びバス停に戻り、あずま屋でコーラを飲みながら山行を振り返る。バスが到着し、乗り込む登山者は拙を含めて2人。思いの外少ないね。長浜駅にほぼ定刻通りに到着し、駅チカの百貨店?で地酒とクッキーを購入。米原でいったん下車し、コインロッカーからノートパソコンを回収。新幹線は10分後に東京行きがあり、ここでも奮発してグリーン車にしよう☆窓口の駅員さんが、グリーン車と伝えると張り切ったところが面白い(笑)駅の売店でおつまみとビールを買い、車窓も楽しみながら寛ぐ。静岡辺りで富士山のアーベンロートを拝めるかと期待しつつも、しっかりと雲に包まれて裾野が覗くだけ。残念・・。小田原を過ぎ、夕闇に包まれつつある富士山と丹沢山系をパチリ☆丹沢山も百名山の一つ、近いうちに登ろう。そうして無事に帰宅。遠出した甲斐のある、満足度抜群の登山ができ何よりである。