ECL84 UL接続 真空管式シングル・パワーアンプの特性
遅くなってしまいましたが、ECL84 シングル・パワーアンプの電気的特性を拙ブログにupします。出品中のラクマSHOPBacchus Antiquesには、詳細データを載せているんですけどね。出力:0.95W 歪率7%ゲイン:約10倍で20.8dB。周波数特性(f特):10Hz~60kHz (-3dB 125mW 8Ω)ダンピング・ファクタ(DF):5.0残留ノイズ:15uV(Rch 最悪値)拙アンプとしては、ややゲインが高く仕上がりました。だいたい7倍を目処に仕上げているのですが、オーバーオールのNFBで調整できないのでこれで良しとします。f特の低い方は測定限界以下で、20Hzでも-1.5dBの低下に留まります。なのであくまでも予想値です。高域はこのクラスのトランスとしては、頑張った方ですね。20kHzでも低下は-0.05dBですので、ハイレゾにも充分対応可能でしょう。歪成分は第2高調波成分が主体で、出力0.5W時における第3高調波は、第2の1/40程度と非常に好ましい特性です。この様子はクリップ寸前まで続きます。歪成分の特徴が、聴きやすい音質に繋がっているのでしょう。五極管でも回路を練り上げれば、十分実用になるという証です。残留ノイズが10uVを切らなかったのは残念!電源トランスとヒータートランスに、それぞれショートリングを装着すれば半分ほどに低下するはず。そうは言いますが、92dBのスピーカーに耳を近付けてもハムは皆無です。製作中のアンプ群が完成しましたら、ECL84のチョークインプット電源版、OPTにPMF-6WSを実装したセミ・チョークインプット電源版もリリース予定です。いつかは専用トランスを巻いてもらって、究極のECL84 シングルアンプを製作したいなぁ。