5月の労働節、日系は1週間程度の休みを取る。
そこで、皆この天津を離れ大体旅行される人が多いが、今年は例のデモのせいで海外・日本に逃げる組と、天津に残る組に分かれてきた様に感じる。
いまだに日本から電話掛かると、「大丈夫か？」と第一声に声を掛けられてしまうので、不安でなくても何となく不安になってしまう。
「SARS」「鳥インフルエンザ」+他2件そして、今回の件。慣れてしまって大丈夫といっても、伝わらない。
沈静化の兆しの状態を感じてか、中国国内旅行をキャンセルされない方もチラホラいるが、一方で会社より禁止されたり、本当に恐がってらっしゃる方もまだいる。
天安門の再現だと。
天津日本料理屋がやられたと言うデマが流れたりと、まだまだその影響が残っているし、皆一抹の不安を抱えての長期休暇前の今だと感じる。

私は、どこに行くと言うより、ホテルでのんびり過ごす計画を建てようかと考えている所だが、まだまだ思案中。
問題は、いかに日頃の日常生活から発散できるかがポイントで、ストレス発散できなかったら意味が無いから。

悩むといったら、今回の件で色んな会社が投資について不安を感じるようになっているのは事実だと思う。
今までは、「同業他社が投資した部分に負けずにいけ～」と言う感じだったが、少しはリスクも加味され、投資総額よりもそのスピードについて考えられるようになって来ているのではないかと思う。
何より、どの会社も日本企業の本社役員連中が、2週間前ぐらいの報道やニュース見て少しはビビッていると思うので、これが全てだと思う。（笑）

日本の○○工場を閉鎖するので2年以内に移転しろ！！とか、中古機材含めて何でも全部持って行け～と無理言ったり、
総投資額部分の資金を○年以内に回収しろ～部材の価格に乗っけろ～と移転価格に引っかかる事平気で言ったり、
○○の新規事業を○○億投資してやるから、3年以内に30倍の売りにしろ～とろくなマーケティング調査もせずに無茶言ったり、
会社を○ヶ月以内に作って展開しろ～と、総投資額や営業範囲等現地の事情も顧みず命令されたりと、
この様な無理矢理展開＋加熱した状態より色々な会社さんの計画もこれから少しはまともスピード展開になるのではないかと思う。
現地の皆さんは、良くも悪くもこの機会を逆に有効に利用していかれるのだと思うし、地盤をきちんと作るチャンスにもなる。

元々皆現場が考えていた、中国を利用するといった考えをそっちのけで、とりあえず日本の会社のメンツみたいなものがチラホラ感じられた状況から、少し落ち着く動きになるかもしれない。
というか、この2年余りは特に異常気味だから。

現存の企業価値の見直しと共に、
ご利用は計画的に。