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テーマ:中華人民共和国(62)
カテゴリ:中国商売全般
仕事をしていると、どんな世界でもきらびやかな事柄や奇麗事で物事を話す事はできない事がある。
例えば、保険業界の人だと人の死に様を糧にしなければならないし、商社だと人の見えない事を極限まで行う事でいわゆる汚い出来事にも遭遇するだろうし、 IT企業も収益源を見ると消費者金融業や広告媒体に近いので、その道での苦労がある。単にPCと向き合っているのではない。 製造業界でも人や物に対する問題点も多い。実際は、ブランドランキング等とは乖離している。そして、中国においても。 中国に数年住み着いて見ていると、ずっと世界の工場の様にもてはやされているが、端的に分析すると貧困層の労働力の徹底利用に近い部分がある。 日系や外資系は地方によっては問題のある企業もあるが、一般的には税金や罰金の徴収元として違法性を四方八方から狙われているので、 余り極端に問題のある企業は比較的少ないし、そのレベルも違うと思うが、色んな企業を見ると考えさせられる事もよくある。 後進国で働いている場合は、大多数の人の労働力を踏み台にして、先進国の人に安価なものを提供しているのは判るし、一部の人間に利益が廻る構図も良く判る。 しっかりと、その辺りは認識して中途半端な気持ちを持たず、業務に接する事が大切かなとは思う。メリハリ。 例えば、一つの中国系の企業がある。その会社は、その大半を外資系企業の委託加工を行っている。外資系企業にとっては、単に部品調達拠点でしかない。 しかし、その会社の労働者の大半は女性が中心の期間労働の地方出身者で占め、家賃や食費全てを足しても600元(約8,600円)に大きく満たない。 (都市部でこの水準。地方はもっと低い) バスが大体1元~2元なので、単純にこれを日本の100円の価値と想定すると大体6万円。手取りは5万円弱と言った所だろう。そんなものだ。 1人のおばさんが子供を地元に置いて、地方から出稼ぎに出てきて、休みも無く働いている現実を見ると、先進国・日本の就業状況は恵まれているのが本当にわかる。 逆に返せば、そう言う国(インド、東南アジア、東欧等含む)と製造で張り合っている中、日本でさえ知恵と工夫の継続が無ければ製造大国の価値はいずれ低下する事は明白でもある。 そして、最終的に彼らの努力の一部は価格面で先進国の人たちに恩恵を与えているのも現実。 それでも、実際に彼らと話すと、苦しいながらも彼らは社会環境より少しは理解してもらえるのだから、まだ良いかもしれないが、中国内では貧富の差はどんどん広がっているのを 感じる。実際に、去年辺りより地方出身の物乞いは増えてきている。 例えば、交通事故のトラブルも多いが、その中でぶつけられた歩行者・自転車に乗っている人が良く地べたに座っている事が多い。 良く見ると、しっかり証拠としてその場で警察に検証してもらい、なんとしても示談金を貰う為だと良く判る。 その対応に実際に接してみると、殆ど「当たり屋」に近い。ある意味、命をかけて交渉している。また、実際に打ち所が悪く動かず転がっている人もいる。 日本とは違うし、人の価値は、日本とは比べ物にならない位低い。 これも現実。しっかりと地に足着いて仕事しなきゃな、と思う。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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