サンレモの歌手たち 43-1 ナディア・リアニ、ジョルジョ・ガーベル 1
★ナディア・リアニ (vf) Nadia Liani本名ナディア・アリアーニ(Nadia Aliani)、1935(38年説あり)年5 月12日ミラノとフィレンツェの中間にある中都市パルマ(Parma)生、60年代の歌手。 子供の頃から両親がスポーツをさせて、様々な水泳競技会に参加し、州の最も有望な選手の一人でした。一方、故郷の音楽院で熱心にヴァイオリンの教育を受け、また町のお祭りでも歌っていました。1959年、おもちゃ工場でモデルとして働いている彼女の人生に転換点が来ます。RAI の新人コンテストに優勝し、聴取者参加のラジオ番組「Giudicateli voi」に新人タレントとして参加し、人気を得ました。1年後、暖かい官能的な声でカルロ・エスポジート楽団やチニコ・アンジェリーニ楽団とのラジオ出演が叶います。61年唯一のサンレモ音楽祭出場を果たしました。 所属レコード会社はCGDからシングル盤2枚しか確認できません。 ナディア・リアニの国内盤はありません ★ジョルジョ・ガーベル (vm) Giorgio Gaber本名ジョルジョ・ガベルシック(Giorgio Gaberscik)、1939年1月25日ミラノ生、2003年1月1日ピサの北20kmにある小都市モンテマーニョ・ディ・カマイオーレ(Montemagno di Camaiore,)没、自作自演歌手、劇作家、舞台演出家、舞台・映画俳優。奥さんは俳優、歌手のオンプレッタ・コッリ(Ombretta Colli)。愛称は「シニョール・G(Il Signor G)」です。 父グイドはイストリア人で書記官、母カルラはヴェネツィア人で主婦、二人はヴェネト州で結婚し幸運を求めてロンバルディアに移動、ジョルジョはミラノのプチ・ブル家庭に生まれました。幼い頃は病弱で手に軽い麻痺があり、リハビリを兼ね兄からギターを習います。彼のギターの模範はアメリカのジャズメンでした。ミラノ・ホット・クラブにいたバンド、ギゴ&アラビアーティ(Ghigo e gli arrabbiati)のギタリストになり、54年のジャズ・フェスティバルでデビューします。芸名をジョルジョ・ガーベルとし、エンツォ・ヤンナッチ(Enzo Jannacci)がピアノのアドリアーノ・チェレンターノ(Adriano Celentano)のバンド、ロック・ボーイズ(i Rock Boys)に入ります。57年バンドは宝くじ提携TV番組「Voci e volti della fortuna」に出演出来ました。その後、ミラノからジェノヴァに移り、ルイジ・テンコ(Luigi Tenco)と知合い、他にヤンナッチやパオロ・トネッリ(Paolo Tomelleri)、ジャン・フランコ・レヴェルベリ(Gian Franco Reverberi)とロッキー・マウンテン・オールド・タイム・ストンパーズ(I Rocky Mountains Old Times Stompers)というバンドを作りました。有名なミラノのクラブ・サンタ・テクラの出演や57~58年のチェレンターノのドイツ・ツアーにも同行しました。58年ミラノの大学に入学しても、クラブ・サンタ・テクラのロッキー・マウンテンズの歌手兼ギタリストをします。そしてリコルディを建上げたばかりのナンニ・リコルディの目にとまり、ロック歌手としてデビュー、59年にはヤンナッチとデュオ・コルサリ(I Due Corsari)としても活動します。サンレモ音楽祭には61年、64年、66年(6位)、67年(13位)でいずれも自作自演の曲です。65年、後に俳優・歌手、社会運動家・政治家となる東洋言語を学ぶ大学生オンブレッタ・コッリ(Ombretta Colli,)と結婚、お互いに影響し合い、二人は独自の文芸・芸術の世界を歩みます。 所属レコード会社は58~64年Ricordi、65~67年Ri-Fi、69~69年Vedette、70~95年Carosello、94~2000年GIOM、01~03年CGD: ジョルジョ・ガーベルの国内盤SFON- 3019 (1966年6月 FONTANA - 日本ビクター) 17cm CP サンレモ・ベスト4 (FESTIVAL DI SAN REMO 1966)3.マイ・マイ・マイ・バレンティーナ (MAI, MAI, MAI, VALENTINA) SFON- 3019 SH- 289 SH- 289 (1967年3月10日 SEVEN SEAS - キング) 30cm LP カンツォーネ専科第4集 (LE CANZONI D'ORA Vol.4)5.しあわせな恋 (COSI' FELICE) SFON- 7083 (1967年6月 FONTANA - 日本ビクター) 30cm LP 愛のわかれ/サン・レモ・フェスティバル'67 (XVII FESTIVAL DI SAN REMO)3.アロ-ラ・ダイ (E ALLORA DAI) SFON- 7083 SR- 313~5 SR- 313~5 (1969年10月20日 SEVEN SEAS - キング) 30cm 3LP Box カンツォーネ・スタ-大名鑑 (PANORAMA DI CANTANTI)2-7.しあわせな恋 (COSI' FELICE) SR- 609~10 (1971年5月10日 SEVEN SEAS - キング) 30cm 2LP カンツォニッシマのすべて第2集 (CANZONISSIMA (II))1-7.橋の上のシニョールG (IL SIGNOR"G" SUL PONTE) SR- 609~10 HIT-1974 HIT-1974 (1972年1月10日 SEVEN SEAS - キング) 愛すれど哀しく (TEMA DI BERTA)/聞きたまえ、優しき歌を (ASCOLTA LA CANZONE) ブル-ノ・ニコライ楽団 (BRUNO NICOLAI (orch))/ジョルジョ・ガーベル SR- 708 (1972年1月25日 SEVEN SEAS - キング) 30cm LP 愛すれど哀しく (BUBU')1.聞きたまえ、優しき歌を (ASCOLTA LA CANZONE)13.聞きたまえ、優しき歌を (ASCOLTA LA CANZONE)SR- 708 KICP- 358 KICP- 358 (1993年11月26日 SEVEN SEAS - キング) CD 愛すれど哀しく (BUBU') 1.聞きたまえ、優しき歌を (ASCOLTA LA CANZONE)MW-9050~2 (1974年9月 RICORDI - ポリドール) 30cm 3LP Box イタリー・カンタウトーリのすべて (I CANTAUTORI)1-7.ローマの門 (PORTA ROMANA)1-9.トラニア・ゴー・ゴー (TRANI A GO GO)2-4.恥しがらないで (NON ARROSSIRE)2-11.チェルッティの歌 (LA BALLATA DEL CERUTTI)3-6.ジェネヴィエーヴ (GENEVIEVE)3-12.僕らの夕べ (LE NOSSTRE SERATE) MW-9050~2 GXF- 81~90 GXF- 81~90 (1979年9月25日 SEVEN SEAS - キング) 30cm 10LP Box サン・レモ音楽祭大全集 (FESTIVAL DI SAN REMO)5-15.マイ・マイ・マイ・バレンティーナ (MAI, MAI, MAI, VALENTINA) NFA-91801~10 (1991年 JAZZY - ジャジー・プランニング) 10CD Box エンサクロペディア・オブ・カンツォーネ (ENCYCLOPEDIA OF CANZONE)3-10.しあわせな恋 (COSI' FELICE)